近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

ダイレクトとオンラインのコミュニケーションの違い

“近藤さん、おっきいんですね”。

初めて直接会った学生インターンの彼の第一声だった。

実は、先日、私の郷里の徳島で、東京在住の学生インターンの一人と食事をした。

お互いの都合が、徳島で一致するとは、巡り合わせの妙だと思うが、彼との初めての直接対面での彼の第一声は、今でも新鮮だ。

 

実は、私の彼に対する第一印象も当然ある。オンラインでやりとりしていた時の印象が出来上がっていて、ちょっとおちつき感のある大人のイメージが先行していた。

直接の初対面の印象は、爽やかな好青年で、“全然印象が違うね”と思わず言ってしまった。

 

互いに、時間の制約があったので、僅か30分ぐらいの時間で、徳島名物のスダチを使ったスダチそばを食べながら、色々と情報交換。

やはり、オンラインでの付き合いが、少なくとも10回以上あったので、短い30分でも満足感はとても高かった。

 

この彼は、2年近く、当社のインターンで活躍してもらっている。そもそもが、オンラインビジネスを担当してもらっていることもあり、直接会ったことはなかったのである。

今、コロナ禍をきっかけに、オンライン活用の場面が増えてきた。これは日本国内で感じるだけでなく、国際会議や首脳会談、紛争の解決にまで、オンラインの活用が目立つようになってきた。

 

最近は、一般人も含めて、オンライン生活や活動に慣れつつある。

私もこのブログでも折に触れて書いてきたが、明らかに変化を感じるし、オンラインを使ってみた喜びや発見等でワクワクした感じがあちこちに増えてきたのを実感する。

一方で、リアルやアナログと表現すると今のところしっくりくるが、やっぱり、直接会わないとねという発言する人も実に多くなってきた。

 

しかし、じっくりと分析してみると、このオンラインに対してのかかわり方、取り組み方と相まって、オンラインに対する評価が大きく違いがあることが分かる。

今でも、パソコンやインターネットもスマホを全く使わない人も世の中に沢山いる。

 

特に年配の方であれば、残りの人生でわざわざ無理しなくてもという雰囲気もある。私は、これはこれで、肯定派だ。

いくらデジタル時代だと言っても、日本だけでなく世界中至る所、デジタル機器に全く触れなくても幸せに過ごせる。

もちろん、50年後、100年後の人類がどうなるかは分かりようがないが、どんな時代も人間側に選択の自由があってほしい。

 

実際に、世の中の流れで、あるいは、やむなき事情でオンラインを使ってみて、どうも苦手意識やアレルギー感が高まった人もいる。

"やっぱり、直接が良いよね"と頑なになっている人だ。まあ、これはこれで、正しい選択肢かもしれない。

一度、使ってみたけれども、どうも自分には合わないとすれば、しばらくは、離れておいた方が良いとも思う。

 

私が心配しているのは、思い込みタイプだ。

それは端的に言うと、人間の信頼関係はオンラインで構築するのは難しい。やっぱり、直接でないと、と頑なな人との付き合いは、だんだんと難しくなる。

 

私も、この2年で、まだ直接会ったことがないが付き合いが始まった人が、100人は越えている。これはコロナ禍だったから加速されたことはあるが、私は、もともと、海外での活動が多かったので、会いたくても会えないつながりが人並み以上にあった。

 

冒頭のインターンの彼のように、2年後に初めて直接会う。これはこれで、発見があった。

コミュニケーションとしての会話であれば、オンラインで十分だ。ただ、相手の大きさやしぐさなど、いわゆる五感で感じる何かは、直接と言う役割のように思うが、メタバースはじめ、バーチャルの世界がとても充実してくる。こういう直接対面の五感を補足できるようになるのは間違いがない。

これから先のオンラインとダイレクトなコミュニケーションが健全な方向に発展することを願ってやまないし、一助になるようにこの先、精進しようと改めて思った。

 

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以上