近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

プロの世界のコーチの役割を考える

ずっと前から思っていることなのだが、プロスポーツ選手のコーチってどういう役割なのだろうかを考えると結構奥が深い。

 

まずは、アマチュアのスポーツのコーチを考えてみる。こちらは、比較的に分かり易い。

マチュアが頑張って上手になるのをサポートするコーチという役割がある。コーチを受ける側としたら、個人レッスンのように、有料の場合もあれば、学校のクラブ活動であれば、無料だ。

コーチになる人とうのは、基本的には、当該スポーツの経験者で教えることが上手であることが望ましい。スポーツ選手の子供のコーチは、父親や母親がなることも多い。身近で教えられる人がコーチになるパターンである。

コーチがいなくても、スポーツが上達するような選手もいるが、やはり、客観的に教えてもらう事は大切だ。

 

次に、プロスポーツを考えてみる。

個人競技団体競技でコーチの役割や選手とのかかわり方は大分違うと思う。

例えば、マラソン選手、フィギュアの選手、ゴルフの選手。このあたりのコーチは基本は一人だと思う。プロゴルファーはコーチを自分で選択して契約する。

それこそ、コーチをお願いしてみて、結果が出なければ、契約は終わることができる。選択権は、コーチされる側にある。

 

団体競技も色々あるが、メジャーな野球やサッカーで考えてみる。所属チームの専属コーチが複数いる。プロ野球などは、本当に多いと思う。もちろん、投手、打者、守備、走塁など分担することが多いので自然と人数も多くなる。

 

ただ、個人の場合と違って、自分で専属コーチを契約することはない。基本的に、野球だと球団が契約する。コーチの人選もフロントか監督かということになる。

私がずっと前から思っている疑問というか余計なお世話の話は何かというと、プロでありながら、自分が教わるコーチを選べない。これは結構問題なのではないかと私は思うのである。

球団が用意したコーチに従うのがプロ野球選手の義務なのだろうか?私も長い間、プロ野球ファンをしているので、メディアのコーチと選手の確執のネタに触れて興味を持ったことが何度もある。

そらそうだろうなと思ってきた。

当然、人柄、相性なども大事だろうが、複数見る時に、こちらはなかなか最適化しにくいと思う。

 

もう一つ気になるのは、投手にしても打者にしても、投げ方、打ち方の違いもあるだろうし、練習のやり方も違う事だ。当然、コーチには個性があって、独特の指導法があるはずだ。

こういう面でも合う合わないが出てくると思う。キャリアを積んで、結果を出していると、いちいち、コーチがああするこうするとは言わないと思う。ただ、新人の場合だと、コーチに従うと言うのを基本とすると、毎年コーチが変わると、毎年、投げ方や打ち方が変わる可能性がある。

 

もちろん、そんなことお構いなしに、突出できるパワーがあれば、別だが、コーチが目まぐるしく変わる時の、教える側、教えられる側の関係は結構大変だと思う。

 

実は、私は、仕事の世界でも似たようなことがあると、若い頃から思っている。だから、基本的には、部下には、自分の独特のやり方は教えない。どこでも通用する普遍的な基本のスキル、仕事のやり方を教えることを軸としてきた。

プロ野球の世界もそうなのかという気もするが、コーチに教わる側の立場も結構大変だと思う次第である。

 

以上