近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

リアルとバーチャルの境目が混在する今

コロナ禍の影響で、一気にネットのオンラインを活用する人が増えた。

これは、世界中で同じだ。

この突然の災難がなければ、オンラインを使う人は、こんなに一気には増えることはなかかっだろう。

 

仕事の場面でも一般生活の場面でもオンライン活用のシーンは確実に増えている。

止む無くオンラインで行っていることも多いが、思わぬ発見も多い。

 

人間はやはり、直接会う、直接コミュニケーションすることが大事で、こういう機会が減った今は、何かと欲求不満が溜まる。特に、この状態が長くなって精神的にしんどくなる人も増えている。

 

最近、色々な世代と話していて気になる事は、シニア世代に多いのだが、オンライン=バーチャルというイメージを持っている人が多いことだ。

これは間違いだ。

 

バーチャルの本来の意味は、仮想という概念だ。

だから、私のようにオンラインを使って、在宅や遠隔地や海外の人とコミュニケーションしたり会議をしたりすることはリアルである。

何故なら、相手は生身の人間だからである。

これは電話で話しするのと似ている。 

 

では、私のような者にとってのバーチャルとは何か?それは、ネット上の仮想空間で何かして楽しむことなのか?

そういうことでは無く、私にとってのリアルとは匿名ではなく実名でコミュニケーションができることである。

 

例えば、直接人と会って話しするときに、相手が認識できないことはあり得ない。

面と向かってコミュニケーションすることは、難しい部分もあるが、とても健全である。

 

ところが、今のSNSに代表されるように、人の悪口を書いたり誹謗中傷をしたりすることは、匿名でなかったとしても、面と向かって相手に言っている訳ではない。

こういうやりとりは私から見たら仮想空間的だ。

 

やはり、リアルというのは、オンラインであっても直接(オフライン)であっても、相手の顔が見えるコミュニケーションだと思う。

 

以前のブログでも書いたが、直接会う場合と、オンラインでは、五感の働き方は違う。

これは人間がこの先、100年もすれば適応するかもしれないが、今のところは、不慣れなコミュニケーションだから、ストレスは溜まる。

 

だからと言って、コロナ禍以前のように直接会うことだけを前提にするのもストレス要因になる。人間と言うのは、一度、便利に慣れてしまうと、元にはなかなか戻れない。

 

こんなことを書いている私も、仕事の大半はオンラインで良いと思っている。

そもそも、約30年前の創業時にSOHOワーカー(今でいうところのテレワーク)としてスタートし、オフィスはなくても良いと思っていた人間からすると、今は過渡期ではありながら、オフィスとテレワークを上手に使いこなせる絶好のチャンスだと思っている。

 

だから、バーチャルよりもリアルが良いよねと表現する人が増えている今、そうではなくて、全部リアルなんだけどね、と説明してあげたくなる。

 

今まで通りに直接会うしかなかった人たちが、

オンラインでいままでは出来なかったことを発見する。トライしてみる。こういうことが幾つも生まれてきそうな期待感がある。

 

以上