近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

デジタル派とアナログ派の接点は如何に?

皆さんは、デジタル派?アナログ派?

これではピンとこないかもしれないので、聞き方を変えてみる。

皆さんは、デジタル世代、アナログ世代?

これだと、返答がしやすくなったかもしれないが、単純に2つに分かれるものではない。

 

そういう私は、両方である。

とはいえ、基本は、田舎育ちで農村で過ごしていた18年間が体の隅々まで染みついている。数十年都会暮らししたぐらいでは、これは全く変わらない。

その一方で、たまたま、デジタルの世界のど真ん中、ITの仕事を40年やっている。これは明らかにデジタルの世界だ。ただ、私はデジタル世代ではない。

世代で言えば、デジタルネイティブと言われる人達がいる。

ちなみに、ウィキペディアから一部引用するとこうなっている。

デジタルネイティブ (digital native) とは、学生時代からインターネットやパソコンのある生活環境の中で育ってきたヒトの世代であり、日本では1980年前後生まれ以降が該当するとされる。2001年に提唱され、2010年代に入ってからバズワード化した。ネット世代(ネットジェネレーション)を含む概念である。

 

概ね、今の若い人達は、生まれた時から、今のようなスマホやゲームやSNSに囲まれている。大方の人がデジタル使いには自然と慣れていく。

対極にあるのが、高齢者、人によっては私の世代でもそうだ。少なくとも、10年前ぐらいまでは、普通に日本で生活していて、スマホやSNSを使う必要はなかった。

 

ところが、コロナ禍をきっかけにオンラインが普及、デジタル庁が発足し、デジタル先進国に追いつけ追い越せ?このような流れで、国民生活の隅々までのサービスがデジタル化されようとしている。少し前のニュースにあったが、2024までに、紙の保険証は無くなると。

 

今の若い世代は、保険証と言えば、すでにカードになっているが、昔の人は、紙の保険証のままであるのは想像に難くない。

IT活用の視点から言えば、例外は作らないほうが良い。仮に一億人がITを使って、たった一人だけITを使わない人がいたら、これだけで、ITの仕組みの余剰な機能が増える。ITの世界は、基本的に合理的、効率的に考える人が圧倒的に多い。少数派の例外は、無視したいところだ。

 

もちろん、無視と言っても、簡単に解釈すると、アナログからデジタルに移行してくださいね。という流れと移行を促すように期限がきられる。もちろん、例えば、高齢者の方で、全くスマホには無縁の人でも、身近な人がサポートしてあげれば何とかなる部分もあるだろうが、心情的にはやるせない。

どうせだったら、アナログのまま残りの人生を過ごせないのかと思うのも自然で本音だ。

そして、誤解が生じてはいけないが、いくらITが進化して、便利になって、色んな斬新な仕組みやサービスがこれから先、どんどん生まれたとして。

そもそも、人間はデジタルではない。

アナログだ。そして、世の中には多くの職種があるが、ITを使わない仕事は幾らでもある。もちろん、第一次産業にして、建築現場にしても、介護の仕事にしても、何らかでITをツールとして使うことはあるだろうが、それはいつになっても単なるツールであって、こういう現場がデジタルの世界になるとこは決してない。

 

アナログの世界にデジタル的なITをどう使うのかという話である。

最近、どうもデジタルかぶれしている人達には、私たち人間はアナログの世界でこそ、健やか穏やかに人生を送れることをどこかに忘れているような気がする。

加えて、間違いのない事は、デジタルネイティブも本質はアナログだし、それは、年齢を重ねてくれば、自然に蘇る事でもある。

 

 

以上