近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

地方でチャレンジする若者と関わって想うこと

地方活性化、地方再生が叫ばて久しい。

地方と言えば、田舎、過疎、高齢化、農業、漁業、林業、不便・・・こういった印象だろうか。

 

今更言うまでもないが、高度経済成長期、農村から都市へ、工業化の流れに乗って、地方の若者は、都会に出た。そして、そこでの生活が定着していった。そして、今、地方に住んでいた高齢者も都市部のタワマンなど、生活に便利で安心できる居住空間を求めて都市へ移住する。

コロナ禍が続き、この流れは、一旦止まったかのようにも思えるが、これから果たしてどこに向かうのか。田舎出身の私にとっては、他人ごとでない。また、地方活性化、地方創生にも仕事で少なからず関わっている身としても、気になる重大ごとである。

 

そんな中、最近の自然のご縁で、地方を元気に、地方の魅力を創造する、地方でビジネスにチャレンジする、こんな若者との出会いが増えてきた。彼ら彼女らは個性的で、思い思いの生きがいや存在価値を求めて、活動している。

正直、日本にもこんな若者がいたんだと驚くところもある。

テレビ番組で、世界の色々なところで、ひっそりと活動する日本人を取り上げるのがあった。

私から見たら、日本国内でもそれ以上にインパクトがある人もいる。それは、概ね都会からの移住派だ。特に、都会生まれ都会育ちの人の地方での活動にとても興味深々だ。

 

あちらこちらで、言われているが、地方に関わる時に、よそ者、ばか者、若者に期待する声がある。実際そういう人がいて、地方の再生などに貢献している人の話もメディアなどで、ときどき見かけることもある。

 

そもそも、よそ者とは、その田舎、その土地に関しては、外の人ということで、この該当者は多いだろう。例えば、私は徳島県出身だが、自分の出身地の町以外であれば、すでによそ者である。つまり、同じ県内でも、別の町に行けば、よそ者となる。

 

バカ者というのは、微妙な表現であるが、好意的に取るとして。常識にとらわれない。何事もやってみないと分からない、簡単には諦めない・・こんな感じたろうか。

実際に、田舎で人間関係も含めて長く良好な活動をするには、タフでないとやっていけないだろう。これは、都会の厳しさとは間違う。ある意味、村社会の特徴だろうとも思う。

そして、若者に何を期待するかである。単純に言えば、若い人が住む町は活気がある。正直、高齢者ばかりになると、元気を感じる場所とは言い難い。これは国でも同じで、例えば、若いと言われるベトナムから見たら、日本は元気がないと思われている。

 

実際、若い人が多いと、エネルギーを感じるし、勢いがある。今の、地方には、こういう雰囲気が必要だ。もちろん、地方活性化はボランティア精神だけでの実現はとてもハードルが高い。だから、ビジネスを如何に創造するかということも不可欠になる。

若者自身も、都会とは違って、簡単には仕事を確保することはできない。

ある意味、地方の初心者マークなのが若者で、だからこそ、期待が持てる。考えてみたら、よそ者、ばか者、若者というが、若者、若者、若者と三拍子そろう可能性のあるのは若者しかいないわけである。

 

少数派かもしれないが、日本の地方の魅力を感じ、未知数の領域にチャレンジする人達。日本は、今、起業家を増やすために官民挙げて、様々な政策を講じているが、これからは、日本の地方を変える可能性のある若者をもっと手厚くバックアップするべきだと思う。日本の地方が元気に変身すれば、日本全体にとても大きな影響をもたらすと思うからだ。

 

 

以上