近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

久しぶりに大量の本を廃棄した気分

私は本を保有するタイプ。

20代は本をあまり読む方ではなかったが、起業してからは、まずは、ビジネス書を読むようになった。そして、40歳になる手前で、ひょんなきっかけで、自分の本を出版した。

 

著者になると、本に対する付き合い方が、がらっと変わった。何よりもビギナーズラックも多分にあったと思うが、本がそれなりにヒットして、仕事が沢山舞い込んだ。この時の感覚で、ビジネスに本が活用できることを知った。

やがて、自分で出版会社を立ち上げる機会に恵まれた。時は20年ほど前。世の中はすでに出版不況と言われていた。

だから、厳しい道のりだと分かってスタートしたが、想像以上に、斜陽産業とも揶揄されている業界への参入は厳しかった。

 

ただ、メリットも沢山あった。

全くつながりがなかった著者との出会い。本をきっかけに仲良くなったり、当社が手掛けた本がきっかけで、著者の方が成功したり。こんな事が繰り返されながら、出版会社を通して、私の本に対する興味も高まっていったし、読む本の範囲も広がった。

簡単に言うと、様々なジャンル、テーマに関心がないと、なかなか人様の本をプロデュースすることは難しい。ある意味、自分が多読しておくことで、著者との対話が充実してくる。

 

気づいてみれば、ビジネスを含めてこの30年間ぐらいで読んだ本は、数千冊にはなる。ただ、正直、全部読み切った訳ではなく、積読(つんどく)の本もある。また、中身を覚えているかと言うと、読み返すとその時の記憶も戻ってくるが、ほとんどは忘れている。

ただ、中には、強烈に印象深かったり、自分の人生やビジネスに影響のあった本と言うのもあり、それは格別な感じがする。

温故知新ではないが、そういう本は、10年経っても20年経っても、新鮮だし、自分の原点を思い出させてくれる。 

 

 

20代まで、本にほとんど縁のなかった私が、これだけ多く本に関わるとは思っていなかった。そして、これからも、もっと深く本に関わろうと思っている。

当たり前の話だが、今まで読んだ本を書棚などに並べていくと物理的にどんどん、スペースが必要になる。かといって、電子で保管しておいても、本の味わいが格段に落ちる。結局は、定期的に棚卸して、廃棄するか中古に回すかということになるのだろうか。

紙の本の価値を人並み以上に分かっていながら、それを持ち続けることは、大変だと改めて実感する。

先日、プライベートな本を整理する機会があった。ちょっとした引っ越しをしたのだが、その際に、20年ほど前に、凝っていた趣味や学びの本を一斉に廃棄した。

 

 

一つは、英語の本。自他ともに認める凝り性の私は、英語の勉強の本だけで、400冊ぐらい持っていた。流石に全部は読んでいないが、この時は、英語をマスターすると同時に、英語の本の解説書を作ろうと思ったので、気になった英語学習の本を手当たり次第に買って読んだ。

ここ10年以上、ストックしていただけだったが、いつか時間ができたら、もう一度チャレンジしようと思っていた。先日、ちょっとした決心をして、全て廃棄した。

要するに、この先、英語の勉強をすることはあるだろうが、英語の本をまとめることは諦めた。時代が変わってしまった。今であれば、英語の勉強は、スマホのアプリでも沢山ある。こんな風に、本の役割は変わっていく。

 

他には、ゴルフや水泳の本も沢山持っていた。こちらも捨てることにした。そんな中でも、やっぱり、一生ずっと持っていたい本も沢山あることに改めて気づいた。

 

以上