近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

最近の若者と接していて想うこと

自分が若者だった頃のことは時々思い出す。

だんだんと、そういう時の記憶や考えていた事は薄れているが、最近の若者と接していて想う事はそれなりにある。

 

きっと、私が新興国や地方活性化の活動で若者と接することが多いのもあるが、結構、型にはまらない、自由奔放で、チャレンジングな若者が増えていきそうな予感がする。

都会から地方に移住して、何もない所から地域に溶け込んで、事業創造や地域貢献の活動を生み出す。エクセレントな大企業をあっさりやめて、海外での事業を模索する。農業未経験で、田舎に移り住みアグリビジネスとして起業する。色々な若手の活動家や大学生との付き合いも、この2年で一気に増えた。

今は、久しぶりにインターン学生に活動してもらっている。特に、オンラインビジネスなどの構築・運営で、好きな場所で好きな時間で活動してもらっている。

今どきと言えば今どきだが、言わばオンラインインターンだ。もともと、創業時は、プログラマーの学生インターンがいた。正社員よりも大活躍してもらっていた。そして、新興国ベトナムでは、10数年前からインターン生を随時受け入れた。最初は、民間企業として独自に行った。大学を休学してベナトムで1年近く過ごしたつわものもいた。

今の若者を総じて十把一絡げに語るつもりはない。百人百様だと思う。

当社は、最近は、新卒の採用活動を定期的に行っておらず、随時採用に切り替えている。その関係で、オーソドックスに時期が来たら就職活動して、企業に入社するという、今の日本の大半の若者との接点は少なくなった。

 

一方で、地域活性化活動や社会貢献活動などに、若い頃から取り組んでいる学生との縁が増えてきた。どちらが良い悪いではなく、オーソドックスな採用活動に力点をおいていた、十年前ぐらいまでに、見えていた若者に対する印象も変化してきた。

世の中、情報過多の時代に、社会の変化や地球全体の課題などに関心を持つ人にとって、とても情報がキヤッチしやすい時代になったと言える。

昔、大学で臨時講師として、ベンチャー講座の授業をしたり、新興国ベトナムの話をしたりする機会が何度かあった。

そういう時は、数十人いると、私の話に真剣なまなざしを向ける学生は、教室の前の方に数人。そして、講義が終わると、一人か二人ぐらい、ぜひ、仕事したいです。と申し入れがあった。

 

この時はこの時で、少数ではあるが、こういうアンテナの高い、感度が高い人もいるもんだと、毎回感心していた。そして、その中の何人かは実際に入社して、今は独立した人もいる。

 

その時の感覚は、きっと、学生の間では、新興国に目を向けたりするのは、結構、変わり者としてのレッテルを貼られるんだと思った。実際に当人も周りの友達と本音で話しできないんです。浮くんです。と言っていた事を思い出す。

 

それが今はすっかり変わったという感覚がある。

それは、コロナ過にもなって、どの世代にも、大切なものを見直すきっかけになったことが根底にはあるが、やはり、少数派だった若者の活動の見える化がされていることが大きいのだと思う。

 

当然、そういう彼ら彼女らは、ほぼ間違いなく、SNSを十二分に活用する。インフルエンサーとしてメジャーになる達人もいる。

今は、社会全体が少数派でもつながる時代。一昔前と比べて、変わった若者が一気に増えたのではなく、情報の発信力が劇的に高まっているのではと思う。

 

これはこれで私は大歓迎で、一生懸命、お子様を受験勉強に集中させようとしている親御さんには、申し訳ないが、少しずつでも子供に影響していくだろうと思う。

ひところ、子供がなりたい職業は、ユーチューバーという時期もあった。流石に勘弁してよと思ったが、こういうSNSなどを通して、懸命に健全に社会貢献や人のために何かしている活動がどんどん発信していくことによって、社会全体、子供も大人にも良い影響が出ると思う。

 

また、私はそういう彼ら彼女らの情報発信は積極的に応援したいと思っている。

 

 

以上