近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

ビジネス筋力のトレーニングについて考えてみる

何歳になっても、元気でいようと思えば、心身ともに健康であるというのは皆さんも知っている通りである。

そういう中で、若いときは、なかなか、身体の健康について気にする人は多くはない。

私ぐらいの年齢になってくると、筋力の衰えを実感するとともに、身体能力が下り坂であることは嫌でも痛感する。

だからどうするかだが、これは個人差が相当あるように思う。やはり、意識的に筋力トレーニングで身体的な鍛錬はしておかないといけないと、つくづく思う毎日である。

 

とは言いながら、ついつい忙しさを言い訳にしたり、怠け癖が顔を出したりする。

少し大げさに言うと、はたからは元気そうに見えても、本音は、結構葛藤しながら日々を過ごしている。

当然、心身は分けられるものではないとしても、体力や身体能力の衰えは、そのまま心のありように、影響する度合いが高まっていく年齢であると実感する。

だから、ボヤキたいのではなく、もっと効率的に合理的な身体のトレーニング方法を見つけようとアンテナを張っている日々でもある。

 

本題に入るが、私は、長年働いてきて仕事もビジネス筋力を鍛えることが重要だと確信している。

10数年前に発刊した“仕事のいろは”にもこのあたりを明言した。これは、ベトナム語にも翻訳して、ベトナム人向けにベトナムの書店でも発売した。

 

 

今でも、変わらず、仕事と言うのは、基本的にビジネス筋力を常に鍛えておかないと、良い成果を出すことは困難だと考えている。

応用が大切であるというのは、当たり前として仕事で応用力を発揮しようと思えば、基本的なスキルが絶対に不可欠だ。

 

ところが、若い頃から単純に仕事に忙殺されていると、準備もせず、体力もない、筋力も十分できていない身体で、スポーツをしているのと似ていて、たまたまの結果は出る時はあるが、長続きはしないし、再現性に欠ける。

 

経営者に限らないが、世間で仕事ができる人は、長期的なスパンで見ないと分からないが、ステディである。

若い頃は、身体能力と一緒で、若さや勢いで何とかなる。ところが、冒頭で書いたように、どんな頑丈な人も、身体能力は衰えていく。これは自他ともに分かり易い。

 

ところが、仕事と言うのは、やっている中身は見えるようで見えにくい。

仕事にも色々とあり、身体能力が前提の仕事は、私の年齢になると明らかにパフォーマンスが落ちる。当然、報酬が下がるし、労働時間の短縮や休みを多くとる必要が生じる。場合によって、身体を使わない仕事への配置換えも必要なので、分かり易い。

 

一方、どちらかというと、身体よりも頭を使う仕事の場合は、衰えが見えにくい。特に、長年仕事していると惰性でできる部分が、組織には少なからず存在するので、仕事ができている気になってしまいがちだ。

組織は老化すると言われるし、組織自体を人間の寿命に例える考え方もあるように、やはりマンネリ化というのは、心身ともに衰えの原因となる。

 

これから働く人と、もうすぐ定年を迎えて、第二の人生に歩み出す前の人では、このビジネス筋力の鍛え方はおのずと違う。簡単に言うと、若い頃は、筋力トレーニングの必要は痛感しないので、よっぽど良い上司に出会うか良い組織に属さないと、基本のスキルを身に付けないままに、自分の力量以上の仕事ができていると錯覚する。

 

一方、シニア予備軍ぐらいになると、使って来なかった筋力が沢山ある。

職種や属した会社によってまったく違う。足だけはやたら使ってきたが、手は使っていないようなケースは沢山ある。そういう時に、足だけの筋力を頑張って鍛え続けるのか、手の方も何とか使えるようにするのかでは、大違いである。

 

世の中がハイスピードで変わっていく時代。後者のビジネス筋力トレーニングが必要なのは言うまでもない。これから働く人も含めた全世代が常にビジネス筋力のトレーニングが欠かせないことを強く意識しておく必要がある。

 

 

以上