近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

30分の商談が当たり前になってビジネスはどう変わるか?

コロナ禍が始まって以来、すでに1年半が過ぎた。最近は、テレワークもある程度は定着しては来たが、なかなか、オンラインを使ってのビジネス推進には、慣れない人も多いし、必要以上のストレスになることもある。

 

私も、コロナ禍以前に比べても、劇的にオンラインでの仕事が増えた。

もっとも、私の場合は、海外での仕事が多かった関係で、もともと、社員とのMTGやお客様との面会も全体の4割程度はオンラインだった。

 

そんな中、最近、私の周りではすっかり定着したことがある。それは面会の時間が劇的に短縮できたということだ。

コロナ禍以前だと、やはり、直接の面会が基準になるので、どうしても平均すると1時間は必要だった。

 

このあたりをもう少し細かく書くと、今のように、両方ともが在宅やテレワークではなく、私が海外でお客様が当社の東京オフィスに来社というスタイルも多かった。こういう場合だと、せっかく来社いただいた方に30分程度で面会を終わるのは失礼にあたる、と言う感覚になってしまっていた。

 

それが今は、両方ともオンラインということになって、お互いに移動時間がない。そして、逆に言うと1時間もオンラインでするのも結構疲れる。

 

1年半ぐらい私も相当実践してみたが、大体の頃合いが30分ぐらいだと思う。

もちろん、初対面でお会いする方も増えてきて、そういう時では30分は、正直短く感じることもある。だから少し延ばして40分程度という感じだ。

 

私も年齢問わず色々な方と面会するので、年齢が高い人ほど、現場仕事に近い人ほど、直接会うことを望まれる傾向にあることは分かっている。

 

そういう意味での、更なる工夫が必要だとは思うが、このまま日本もオンラインを上手に活用したビジネスが定着して欲しいと、私も微力ながらそういう流れに貢献しようと思っている。

 

私は、仕事はメリハリ感が大事だと言うのは、人一倍強い。

オンとオフの切り替えははっきりしたほうが良いと思う。しかし、ワーケーション流行りの今は、仕事とそれ以外の切り分けはますます分かりにくくなってくる。

 

それが在宅だとなおのことそうだ。本来は仕事を離れてくつろぐ場所で仕事すると言っても、色々と気持は散るし、そもそも体が休憩モードにもなってしまう。

 

こういう部分は、まだまだ、工夫の余地があると思っていて、例えば、家の中に一部屋、バリバリの仕事ルームを用意するとか、何かの切り替えできる設備も必要だろう。

 

一方で、私がこれから提唱したいスタイルというのは、オンラインとオンサイトの使い分けだ。

つまり、面談やMTGをオンラインでする場合と、適度にオンサイトでする場合に分けて計画的に実施すると良いと思う。

 

実は、コロナ禍以前でも少数ながら行われてはいた。例えば、全国に支店がある会社の店長会議。1年に一回、全国から店長が集まって会議する。出張旅費などのコストはかかっても、一堂に会する。

 

こういうものは、今はオンラインでせざるを得ないが、やはり、コロナ禍が終息したら、オンサイトが相応しい会合である。

 

回数で切り替える方法もある。厳密に数えるわけではないが、ある顧客と3回面会が必要だとして、1回は直接会う、残りの2回はオンラインで。

 

慣れないうちは、何かをロスしたり非効率に感じたりするかもしれない。しかし、現実は、これで得られるものはとても大きい。

移動時間や移動コストは当たり前として、面会そのものの密度が濃くなる。

 

直接の面会もとっておきの面会になるし、オンラインは短時間でも効率が良くなる。その浮いた時間を準備に使うだけでも良い。できれば、ワーケーションの時間に使えれば、なお、良い結果につながると思う。

 

以上