近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

顔を識別する人間の能力とAIを考える

今、世間ではChatGPT(チャットジーピーティー)騒がしい。私の周りでもとても盛り上がっている。とは言え、まだ、知らない人も多いと思うが、Microsoftの最新AIチャットサービスだ。

そんなことで今回はAIの話しにしようと思う。

 

仕事柄もあるが、もともと私は、変わったことを調べたり考えたりするのが好きだ。

最近、少々ハマっていることがある。

それは、人間がなぜ、人の顔を判別できるのだろうか?を考えることだ。

 

よくある話だが、世界には自分に似た人が必ず何人か存在するらしい。それは、同じ国の人とは限らない。私も、新たに出会った人が、誰かに似ているというのを発見するのが好きで、結構な確率で、初対面から、○○さんに似ていますね。と会話をすることが多い。

もちろん、たいてい、お互いが共通で知っている有名人をあげることが多いが、たまに、私の大学の友人にそっくりです。と言うこともある。

まあ、これは話しのネタではあるが・・・

 

誰かに似ていると話しすると、たいていの反応は、よく言われるんですよと返ってくる。そういう反応は、私の予定通りということだが、はじめて言われましたと返ってくると妙に我が意を得たりと嬉しくなるものだ。

 

とは言いながら、単純に自分の主観の思い込みや願望だから、大した根拠ではない。

私は、こんなことを日常の楽しみにしている。

一方で、私も若い頃は色々な人に似ていると言われてきた。大学生の時は、銭湯で見知らぬおっちゃんに、“よう 若島津”と背中を叩かれたこともある。たしかにガタイはでかかった・・・。(ちなみに若島津はお相撲さんです)

 

まあ、こうやって、人間同士、誰かに似ているねという会話も人間関係を円滑にするコミュニケーションの一つである。

 

そろそろ、今日の本題であるが、AIはいつか、人間の顔を人間並みに判別できるのだろうか?

数年前に、AIが進化しているとして、数多くある画像の中から猫を識別したニュースが流れた。

 

確かに、どんどん、AIが進化している事例としては、将棋やチェスでプロに勝ったという話題と同等以上に多くの人の知る所となった。

 

今、スマホに顔写真があると、勝手に、同じ人物をまとめてくれる機能がある。だいたい正しいが、たまに、他人が混ざっている。ということは、ある程度は、多様な人でもグルーピィングはできているということだ。

そういう意味では、私の、"**さん、○○さんに似ていますね”よりも精度が良いのかもしれない。そう考えると、私のこの似ていますねというのは、たいていアバウトなものと思える。

 

ところが、私も、もちろんそうだが、人間は確実に、一人一人を見分けている。流石に、瓜二つの双子になれば、少々時間はかかるが、それでも間違えることはない。

人間は一体どうやって、一人ずつをこんなに正確に判別できるのだろうか?

赤ちゃんの時から、そういう能力があるのだろうか?

きっと、世の中には、こういう研究をしている人も沢山いると思うが、勝手に私が想像していくと、人間には人間が気づかない、本能的な識別能力が備わっているように思う。

だが、私たちが犬が沢山いる中から、個別の特定の犬を見分けられるだろうかと考えた時、多分無理だと思う。

一方で、動物同士、同じ個体では、きっと見分けているはずだ。そうしないと、家族がバラバラになる。もちろん、動物の場合は、においなども判別要素にあるのかもしれない。

だが、人間は一般的には、顔だけだろう。この顔のパーツのみで、人間一人ずつを見分ける能力。

今後、AIがどんなに進化してもAIが人間を上回るのは不可能なように思う。

自分と似ている人は見つけられるかもしれないが、人間一人ずつを判別して覚える能力は、コンピュータでは実現不可能なように思う。

 

以上