近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

AI君がますます身近になってきた?

ビジネス用語としてのAIという言葉は、そろそろ、常識になってきた感がある。

流石に、これだけ、新聞や身近なメディアでAIの文字を大量に目にするようになると、いやでも意識はAIに向く。

たった数年前は、AIが実用化される過程で、人がしている仕事の多くが消えてなくなるという論調だった。

まあ、これは今更言うまでもないが、産業革命以来、人がする仕事は消えてなくなり、また、新しい仕事が生まれてくる、この繰り返しなので、その流れで見たら、そんな劇的な事は起こらないし、心配する事も起らない。

 

人がする仕事を置き換える範囲であれば、私たちは、恩恵を受けることの方が多いだろう。

今は、猫も杓子もAIを使えば、こんなことができる、あんなことができると喧伝がされているが、そもそも、AIをちゃんと使うべきところはどこなのだろうかと考える事が大事だ。

 

私は、一義に健全な目的に使うべきだと考えているので、マーケティングやターゲティング広告などの領域にAIを使う事にはあまり関心がない。

顧客情報と購買履歴などをAIが分析して、巧みに、販売を促進する。

私たちが今どき当たり前に体験する、ネットでのリコメンド機能などが典型的だ。まあ、このあたりに、完璧な精度が要求される必要もないので、特段、AIでなくても、それなりのプログラムで作れる。

 

では、私たちがAIを本当に実用化するべきところはどういうところなのかを考えてみる。

人間が苦手であったり、とうてい短時間ではできないことをしたりするのがITである。膨大なるデータから必要な情報を抽出する。あるいは、膨大なデータから法則性を見つける。こういう領域は人間がすると、果てしなく時間がかかる。

 

最近では、画像を見て判断する仕事が考えられる。医者が映像データで診断する。もちろん、熟練の医者のレベルは相当高いと思うが、やっぱり、人間にはヒューマンエラーがつきまとう。こういう領域をAIが医者に変わって完璧に分析して診断できる時代ももうすぐだと思う。

工場のラインでの不良品の発見も人間がしていることも多い。この辺りにもAIが使われつつある。あとは、防犯カメラの映像の解析。無人店舗でもカメラからの映像による解析が不可欠だ。あとは、自動翻訳、通訳の領域。このあたりは、簡単な文章であれば、かなり実用化が進んでいるが、専門領域や個人の癖などもカバーするとなると、まだ、少し時間がかかりそうだ。

 

いずれにしても、データがどんどん蓄積されていきながら、学習するのがAI君の強みなので、AI君による診断や診断の精度は向上し続けることになる。

私は、AIは健全なことに使うべきだと考えているが、実際問題として、社会生活をしていて、どこでAIが使われているかを判別するのはなかなか難しい。犯罪に使われることも否定できない。

 

こんな時代だからこそ、AIのことを、もっと、しっかりと学んでおく必要はあると思う。

私が、AI君と言う理由はそこにある。AI?コンピューター?IT?よく分からない。結果、苦手意識がある人も多いと思う。

だからこそ、AIについては、私たちの身近にいて、私たちのサポートをしてくれるツールとして仲良く付き合えばよいと思っている。

 

これから、どんどんAI君が様々な仕組みやサービスの中に組み込まれている。AI君がしっかり活動していると思う事で、親しみも沸くように思う。

 

 

以上