近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

久しぶりの雑草との闘いで想ったこと

冬の気配を少し感じる先週の土曜日。

関係しているRINC(リンク)ファームの畑を耕すために、日の出前から南あわじに出かけた。

 

去年から、古い家とセットで農場を借りて、自然産業研究所として活動している一環だ。自然産業研究所では主に第一次産業の持続的発展を目指して、農業に関する実証活動もしている。RINCファームは自然産業研究所が運営する農場である。順次、全国に展開する予定である。

 

 

 

 

山に囲まれていることもあり、自然を特に実感するこの場所。雑草の繁殖力は凄い。もちろん、平野部の整地された農場でも、休耕地として放置すると、今どきは、直ぐに雑草の餌食になる。私の子供の頃のかわいらしい雑草と違い、今は、外来種も混ざって、手ごわいのが多い。

 

段取りを大雑把にしていたのもあり、この日の農作業の予定は、残っている雑草をざっと刈り取り、枯草と共に焼いて、速やかに、耕運機で耕して、3時間ぐらいで切り上げる予定だった。若手社員と二人で、十分余裕と考えていた。

 

1か月ほど前にも、一度、刈り取っていることもあり、状況確認もせず、甘い想定だった。いざ、私たちの畑に到着してビックリ。予想に反して、丈夫そうな雑草がおおい茂っているではないか?たった1か月でこの繁殖力。

気合を入れて、長い棒がついた鎌で刈ることに・・・。

枯葉を燃やしながら、約3時間の格闘。中々の手ごわさだった。

私は、農家で育ったこともあり、手伝いと遊びの両方で、雑草を刈り取ったり燃やしたりした体験は数えきれないほどしてきた。

だから、今でも、こういった雑草を燃やすことは、ワクワクするし、雑草をきれいになった畑の爽快感もなつかしさとともに蘇る。

 

 

私自身は、何十年ぶりかに、雑草を取り除き、農地を整地する作業をしてみて改めて思った。

それは、農業の大変さである。

もちろん、今どき、草刈り機をもってきて、一気にすることもできれば、最新式トラクターでパワフルに耕すこともできる。また、除草剤を使う手もあるだろう。実に今どきの農業と言うのは、昔に比べたら、進化しているし楽な部分も増えてはいる。

しかしながら、中山間部の農業など、小規模でしている農家であったり、悪条件の中で営んでいる農業であったり、日本の農業は実に多様だ。

大規模化、効率化することも大切だが、やはり、人が根気よく土地を開墾して、農地にする。そして、雑草を取り除く、土を耕す。

こんな原点を体験しておくことの重要性も再認識した次第である。

正直、今回は甘く見ていた事が原因の一つであるが、それによって学んだ事も多い。

効率的な農業を学んで、本格的なアグリビジネスにトライする人も増えてほしいが、こじんまりしていても、農業の原点体験ができ、多くの学びができるようRINCファームを発展する意義を再認識ができた。

次は、畝をたて、マルチをはる段取りだ。そして、玉ねぎやブッコリーを作付けする。

こんな工程が楽しみでならない。

 

以上