最近神戸の評判が良いと感じる訳
最近、私の周りでは神戸の話題が多い。
簡単に言えば、仕事中心のお付き合いの中で、多くの方に神戸にお越しいただくようになった。
このブログで何度か書いてきたが、私が神戸に定着してもう2年半になる。1993年12月に、会社を登記したのが神戸。実はそれ以来変えたことはないので、ずっと神戸が会社の登記場所だ。
コロナ禍が始まる少し前、神戸の活動を増やそうと考えていた。大きな理由の一つは、情報化時代がますます進展していく中、必ずしも東京が主要拠点でなくてもよいのではと、長い間考えていた事にある。
同時に日本の地方での活動も行ってきて、地方の時代であることも痛感していた。
神戸は、あの阪神大震災以来、輝きを失ったような印象が強いと思う。私もこの地に住みだして40年近くになるが、震災後の神戸は、なんとなく、停滞感というか、復興の苦労が街に染みついてしまったような感じがしていた。
私が創業して1年目に阪神大震災が発生した。
その時は、自家用車を使って、ベビー用品のリサイクル事業をしていたので、この事業は、休止せざるを得なかった。
それ以来、復興のど真ん中で街を眺めながらも、会社の運営に必死で、神戸の街を想う余裕などなかった。
そして、今から20年ほど前から、ベトナムでの活動を本格化していった。新興国での活動が多くなると更に神戸との距離が出来てくる。自分が住んでいる場所としては、心地よい場所だったが、ビジネスの視点ではほとんど考えることはなかった。
コロナ禍がなかったら、神戸に向き合うのがもっと先になっていただろう。私が、ビジネスを引退してからになったかもしれない。
人とのお付き合いで感じるのは、お互いが影響していることである。私が神戸を中心にビジネス活動をしているこの2年半。実際に、神戸のオフィスに来社いただくことも増えたし、来社がなくてオンラインで話していても、私が神戸にいることは自然と伝わる。
そういうことが積み重なってくると、皆さんの神戸に対しての関心が高まってくことが手に取るようにわかる。総じて言うと、神戸に馴染みがあまりなかった人にとっては、神戸やその周辺の魅力発見が続いているのである。
私が神戸に住み着いた理由は、何よりも美しい街だと思うからである。山と海が隣接しているこういう風景は、日本ではあまりないと思う。
また、神戸港を眺めていると世界につながっていることも実感する。神戸港開港150年を過ぎたところだが、神戸の街には、昔の写真が掲示してあり、それを眺めるだけでも神戸の歴史に魅了される。
私にとっては、第二の故郷以上の神戸。
まだまだ、知らないこと、歩いたことのない道も沢山ある。駅前の再開発も進んでいて、進化することの楽しみはもちろんあるが、それ以上に、この神戸の持っている魅力や価値を、自らで発見して情報発信しようと思っている。
私は神戸については、すでによそ者ではない。地方活性化の決まり文句。よそ者、若者、バカものと言われるが、この神戸については、意外とよそ者の力が最も必要なのではないかと思う。
最大の理由は、こんな素晴らしい街を知らない人が日本にはまだまだ沢山いるという事だ。今後、再び私が海外を飛び回っていると、誰も神戸に来てくれない。
だから、神戸にできるだけいようと思っているし、神戸のファンになってもらい、イノベーションの創出の場所、人材輩出の場所、情報発信の基点となるように活動していこうと思っている。
以上