近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

都会の街中のスケートボードで思うこと

最近、ちょっと気にしていることがある。

自社のオフィスへ歩く途中にも、時々見かける張り紙がある。

スケートボードは禁止です。見つけたら、警察に通報します。”

確かに、ここ数年だろうか、神戸の街中でもスケートボードをしている若者が目立つようになってきた。公園の一角で、それ専用の場所でしている分には、こちらも見ていて楽しいところもあるのだが、これがそれなりの歩道の往来で遭遇するとたまらない。

 

それこそ、呼び止めて注意しようと思ったことも何度もある。

彼らにしてみれば、多分、できるだけ人がいない時、人が通らない場所を選んでいるのだろう。だから、それなりのオフィスビルのエントランスで傾きがある所などが、絶好の場所として選んでいるのだろう。

 

まあ、考えてみたら、スケートボードは私が子供の頃からあるし、私の様な田舎育ちからすると、さすがに、都会の真ん中で平気でスケードボードが行き来するとは夢にも思っていない。

確かにブームになるのは分かる。オリンピックの種目にもなるとなおさらだと思う。

影響受けないはずがない。

 

考えてみたら、私の子供の頃は、遊びでしかなかったものが、正式なスポーツ競技になる時代だ。それはそれで変化を感じる。

都会に住んでいると仕方のないことだと思うが、遊び場所や遊び方の選択肢は少ないと思う。

 

それは、自然と遠いからである。子供は好奇心旺盛で、やんちゃで元気な方が良い。私も子供を都会で育ててしまったくちだが、やはり、自然の中で育てるのが理想だと思っている。

 

コロナ禍で、自然回帰が始まった。これは一時的ではなさそうだ。特に、都会しか知らなかった大人も子供も自然に触れることによって、とても元気になるし、心が安らぐと思う。

 

ただ、それがすぐ、自然に馴染んで遊んだり楽しんだりできるとかと言うとそうでもない。自然と言うのは、何もないところという言い方もできる。例えば山に入れば、獣道と森林と生い茂る雑草。こんななかで、都会で覚えた遊びは通用しない。また、海であれば、押し寄せる波と砂浜が象徴的だと思うが、ここで何をするのかということになる。

私も子供の頃、海辺で育ったので、今でも、海岸に行くと、自然と砂遊びをする。単純なもので、砂をかき集めて、基地や波よけを創る。時には、ため池のようにして楽しむ。子供の頃は、色々と悪ガキとして工夫して、砂で巨大基地を創ったこともある。

それが、潮が満ちてきて、基地が波で壊れていく中で、如何に基地を守り抜くかという一人遊びも結構していた。

 

まあ、冒頭で書いた、都会でスケートボードをする子供達も同じような気持ちで見れば、街中を眺めていて、探索していた、スケートボードの適地を見つけているのだろうと想う。

どこかで、そのけなげさには、微笑ましかったりしてしまう自分がいるのだが、だが、やはり、都会でのスケートボードは危険だ。事故が起こる可能性もある。だから、張り紙は重要だ。

 

もう一つ、ここ30年ぐらいで気にしていることがある。ここまで、世の中でゲームが流行っていることだ。日本のメーカーも世界で通用している。私たち子どもの頃と言えば、トランブぐらいだった。今の子供たちは、寝ても覚めてもゲームという子もいる。

 

現代的な遊びなので、完全に否定するのではないが、やはり、人間の健全な成長には、都会での遊びでもなくゲームでもなく、自然の中での遊びが欠かせないと思っているのは私だけではないと思う。

 

 

以上