近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

自分の価値は自分ではなかなか気づかないもの

人生の中で、自分の価値があるかどうかを悩んだり考えたりしたことがある人は、結構多いのではないだろうか?

 

自分の価値を等身大に把握して、人生を楽しく歩めたら最高だと誰しも思う。

人生には悩みは付き物だが、自分の価値を見失うことが原因の一つとして挙げられる。

 

人としての価値とは何か?

これはとても奥が深いし、哲学的な問題から心理学、社会学など、あらゆる専門分野の人が集まったとしても、答えは簡単には出ない。

 

自己肯定感という言葉がある。

ウィキペティアで調べると・・

 

 

自己肯定感(じここうていかん)とは、自らの在り方を積極的に評価できる感情、自らの価値や存在意義を肯定できる感情などを意味する言葉であり、自尊心(英語: self-esteem)、自己存在感、自己効力感(英語: self-efficacy)、自尊感情などと類似概念であり同じ様な意味で用いられる言葉である。現在、これらの言葉は多義的に用いられることが少なくなく、結果としてあらゆる肯定的な心理的要素を表現する包括的名称(umbrella term)となっているという指摘がある。

自己肯定感の訳語としては、self-positivity、self-affirmationなどを当てはめる試みがなされてきたが、近年ではself-affirmationが使用されている。

 

なかなか、興味深い説明である。

この解説はさらに続くのだが、多くの研究者などが考察をしているようだ。

これだけ見ても、人間の奥深さというか、人間の不思議さにあらためて気づく。

 

企業経営の現場でもこの自己肯定感というキーワードは最近、頻繁に登場する。

人事評価制度でも自己評価の項目として、真っ先に登場するものだ。単純に考えて、自己肯定感が高いと満足度やモチベーションは高いと言える。

 

人間誰しも心身ともに健康を目指すことは大切だ。特に、心の部分で、自己肯定感は影響が大きいと思う。

 

実は、私は、数年前まで、この自己肯定感という言葉は、知らなかったし仕事の現場では使ったことがなかった。だから、人生において、自分自身の自己肯定感はあまり考えたことがない。

 

改めて、自分の人生を振り返ると、自分に自信がなかった10代前後がある。小学校の中学年から高校1年ぐらいにかけてだ。

この時は明らかに自分の自己肯定感は低かったと思う。

つらつら書いていると、キリがなくなるので、一気に今に話を移すと、自己肯定感があるかと今、訊かれれば、もちろんですと答える。それ以上に今は使命をもって仕事も人生も送っているつもりだ。

 

でも、考えてみたら、やっぱり、自分の価値と言うのは、なかなか自分では気づけない。

思い違いや勘違いもある。自惚れるというのも人間の本能的なものだとも思う。

 

反対に、自分の価値を必要以上に低く考えてしまうこともある。他人と比べて、劣っているという感情が更にそういう気持ちを助長する。

そういう意味では価値の自己判断と言うのは、自分の体調や感情で左右されやすい。

また、同質性の集団でいると、自分の価値は薄れたりする。

 

例えば、私の場合、社長業をしている。社長が100人集まっていると、社長であることそのものに価値はない。

でも、会社員100人の中に一人だけ社長がいると社長業に価値があるかどうかと言うよりも、社長をやっている存在と言う意味では、価値があるかもしれない。

 

自分の属する集団を変えてみる、シフトしてみると、価値の発見も生まれる。

主観的な価値判断も時としては必要だが、やはり、客観的な価値判断というのが不可欠だと思う。

 

これは、企業に当てはめても同じことで、会社の価値は客観的な視点が必要だとつくづく思う毎日だ。ジョハリの窓でいう、自分が知らないが、他人が知っている自分と言うのが改めて頭に浮かぶ。

 

 

以上