近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

人間にとって最大の発明は何なのだろうか?

人間は、道具を使うことで、進化してきた動物である。

道具がなければ、人間の生来の能力では生き延びる事すらできなかったと言われている。

 

最近は加速度的に、人類の進化に関する研究が進んでいる。おかげさまで、私たちはとてもクリアーに人類の進化を学ぶことが出来る。進化と道具は密接な関係であることは、人類の進化に関する本や情報にも頻繁に登場する。今では、道具はツールと言ったほうがピンとくるかもしれない。

 

先日もブログに書いたが、私は神戸市と淡路島の間の明石海峡に架かる巨大な吊り橋を通行したり下から眺めたりする度に、人類について想いを馳せる。

 

もちろん、景観としても抜群ではあるが、こういう景観すら創った訳で、人間のすることには改めて感心するし感動でもある。

 

こんな巨大な建造物もツールの進化によって実現している。様々な建機やシールドマシンが活躍した訳である。全て人間が開発したものだ。

とりわけ、日本の土木技術は世界一のレベルである。

 

 

 

色々と考えだしたらキリが無いが、ツールひとつずつを発明して進化させて来た人間の歴史には、私は興味が尽きることはない。今も日々、世界のどこかで研究開発は続く。大学や企業にもすでに沢山の新ネタがあるだろう。

 

特に最近の話題の中では、そろそろ車が空を飛びそうなことが気になる。ただ、私は個人的に、これはやりすぎだと思っている。

 

人類は生き延びるために必要だったツールを進化させてきた。それに加えて、単に人間が持っている好奇心、探求心の結果生まれるツールも沢山ある。

 

現代は、後者の方がはるかに多いと思う。例えば火星旅行。いますぐ人類のために必要なことではない。

 

もちろん、太陽の寿命と言われている45億年後が近づいてきたら、遥か彼方の地球と似た惑星への移住も必要になるだろう。それに向かって動き出しているともとれるが、それにしても、その時まではあまりにも膨大な時間がある。

 

こんなことを想像するだけでも楽しい部分もあるが、不思議な気持ちになる。

冒頭で書いたが、昔の人類の生活ぶりやツールの使い方が、明るみになればなるほど、人間の進化に必要なのは時間なのだとつくづく思う。それも途方もない時間の長さである。

 

どうもビジネス視点で考えると、世界でも有名なカイゼンですらとても短期だ。

 

古代からのツールの進化を見ていると、明らかに人間は、何万年もの単位で常に改良・改善をし続けていると言える。しかしその改善は、一人の人間が生きている間に気づける変化でもなかったりする。

どうして、こういうことを何世代も越えて人間ができるのかも不思議だ。

 

何度考えても、人間とツールは一体だ。

ツールとは道具、機械などを総称しての話だが、人間はツールと一体で生きている訳である。

 

これを人間の拡張機能と表現する人もいる。

車、飛行機などの交通手段もそうだし、先ほどの建設機械もそうだ。都市もそれに含む人もいる。

 

ハマり過ぎなのは問題だが、人間は今スマホという体の拡張期機能を持っている。

良いところだけ取り出すと、世界の人といつでもコミュニケーションができる。動画をいつでも観ることが出来る。歌も聴ける。

これ縄文時代の人が手にしたら、どんな反応をするだろうか?

 

一つずつのツールの進化を追っていけば、興味が永遠に尽きることがない。

それだけ長い歴史の中で、数えきれない人がつながって、ツールを進化させてきた。

 

最近、あらためて凄いなと思うツールがある。

それは、写真だ。私は人類最大の発明と言っても過言ではないと思う。

写真は記録のツールである。最近は動画も手軽なので、合わせて考えても良い。古い書籍の中に随分前の写真を見かけたりする。こういう記録が残っていること自体、すごいことだと思う。

 

もし写真を誰かが発明していなかったら、人類の進化はどうなっていたのだろうか?

人間の営みや風景や出来事を記録できる。もちろん、音声もそうだが、記録することを発明し進化させてきた人類のこれからは、大きなターニングポイントにある。

 

昨年、今を記録の世紀と私は名付けた。

この点はまた、別の機会に書くが、写真で記録できる意味と価値は大きい。

 

一体どういう風に写真が発明されたのか?

写真に関する科学技術の進化はどうなるか?

時間を見つけて、このあたりを探求しようと思っている。

 

以上