近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

大きなハードルの超え方

先日、久しぶりにテレビを観た。

それは、「BMW日本ゴルフツアー選手権 森ビルカップ」の決勝。日本のメジャー大会だ。

2時間ほどの観戦が実にスリリングだった。

 

最近は、松山選手が活躍しているのもあって、プロゴルフは、海外のものしか関心がなくなっていた私。テレビで観ることもなくネットでの結果を知るだけでも、結構楽しいものだ。

ゴルファーとしての私自身は、最近、ゴルフを再開しつつある。

 

そんな訳で、プロのゴルフを観戦しながら、やっぱりゴルフは奥が深いし面白いわと。実感した次第である。

特に、プロの決勝ラウンドは面白い。

今回は残りの数ホール、僅差で数人が競う状況だったので尚更だ。一人一人の闘う姿に改めて、ゴルフの奥深さを再認識した。

 

多くの人が知っているように、ゴルフはメンタル的な要素がとても大きい。かつ、自然が相手なので、状況は刻々と変わる。この日の勝敗を分けたのは、メンタルと風だったと私は思う。

風には追い風、向かい風、そして横風とある。この日は、向かい風で池に落ちたりバンカーに入ったりしたシーンが沢山あった。

 

結果、沖縄の比嘉選手が優勝した。18番ホールのウイニングパット。相当なプレッシャーだったと思う。一度、仕切り直しをした。

後の優勝インタビューで、経験したことのないほどの震えがありました、全身の。

この緊張感、私にはとうてい分からない。なぜなら、私は、単なるアマチュアゴルファーだからである。

比嘉選手は、この優勝で全英オープンの出場権を手に入れた。一瞬でファンになった。これからも応援したい。

 

ゴルフに限らないが、ハードルの高いチャレンジやここが勝負という局面では、誰しもが極度に緊張する。緊張しない人は世の中にはいない。

仮に、そういうことを平然と言う人がいても、内心は違うと思っている。

 

人間は、高いハードルに直面したら、緊張するようにできている。私は本能的なものだと勝手に思っている。しかし、どんな世界でもそうだが、いきなり、そういう高いハードルにチャレンジすることはない。

 

比嘉選手にしても、アマチュア時代の勝負、プロになってからの闘い、そして、ツアー初優勝。様々なハードルがこれまでに数多くあったことだろう。その中でも、この日の日本のメジャー大会は、とてつもなく高いハードルだったのだろうと思う。

そして、更に海外というレベルの高いステージがある。松山選手に続いてほしいと、本当に思う。

 

仕事も似たようなことが沢山ある。

たいていの人は、初めての仕事、難易度の高い仕事の場合、緊張感が増す。

例えば、若い頃はそういうことの連続である。10年経ち、20年経って振り返ってみると、低いハードルだったと思えることが増えてくる。

 

それは言い方を変えれば、成長のあかしだと思う。人間は、何をするにしても、慣れることも大切だ。若い頃は、一歩ずつ確実に目の前のハードルを越える事に正面から向き合う。失敗することがあって当然だ。そういう事を繰り返していくと、10年、20年経ったときに、高いハードルを超えられるようになる。

 

とは言え、緊張しなくなったら人間には成長はないと思う。だからこそ、しびれるような局面にチャレンジしたいと常々思う。

 

比嘉選手の最終パット。

今まで積み上げてきたものがあるから、極度の緊張でもまっすぐど真ん中からボールを沈めたと私は思う。普段の準備ができていれば、たとえ、極度の緊張の場面でも結果は出せると確信した刺激的なシーンだった。

 

 

以上