近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

世の中にキャリアが必要な仕事はどれぐらいあるか?

働いていると、否が応でも自分のキャリアアップを気にするようになる。

今どきは、一生一つの会社でと言う人はレアケースだろうが、それでもしっかりと年々報酬アップしようと思えば、キャリアアップは欠かせない。

 

当然に、大企業などではしっかりとサポートしてもらえる仕組みと機会がある。だから、その会社で通用するキャリアは順調に身につく。だからと言って、それが転職した時に通用するとは限らない。

転職しようと思うと、一般的には経歴書に加えて、業務経歴を出す。私も20代で転職活動をした時には、まとめてみたことはあるし、実際に面接をしたこともある。ただ、それは26歳の時、一回こっきりだ。

 

会社を起こして人を採用する立場になって、今まで老若男女、数えきれないぐらいの業務経歴書を見てきた。もちろん、採用した社員のそういう書類は今でも人事の資料として残っている。だが、面接時に見るぐらいで、その後見返すことはめったにない。

 

面接時になぜ、業務経歴書が必要なのか。

改めて考えてみると、それまでどんな仕事をしてきたか?プロジェクトは?役割は?そんなことを類推するために見る。そして、自社の業務や事業で活かせそうなところはどこか?こんな感じで昔は面接を多くした。

 

昔は、採用候補者のキャリアは、こういった業務経歴書と自己申告によって判断するしかなかったわけだ。では今どうなったかだ。いまでも、業務経歴書は世の中で当たり前にあるし、私も提出してもらう。ただ、それをどう活用するかについては、今は昔とは相当変わってきた。

 

一つは、私の今の基本的な考えは、業務的に経験があるかどうかはあまり重要視しない。極端な話し、本当のキャリアがあれば、全く未知の分野でも一定の準備期間と機会があれば、こなせると思っているからだ。

 

私が好きなスポーツに野球とゴルフがある。素人レベルで両方する人は多いだろうが、実はプロ野球選手からプロゴルファーに転身する人がいる。一番有名なのが、一世を風靡したジャンボ尾崎選手だ。尾崎選手は、私の郷里の徳島で活躍した高校球児だ。最近では、広島カープの天才打者前田選手がいる。

 

私はいつも思っていることがあるが、きっとプロ野球で成功する人は、プロゴルファーでも成功すると。もっと言えば、ある一つのスポーツで成功する人は、他のスポーツでも成功する確率が高い。ただ、今のところ、元プロゴルファーがプロ野球で成功した人はいない。

これは、不可能なのではなく、そのスポーツに適した年齢の差だと思う。プロゴルファーの年齢のピークが野球よりも遅い。

 

これを仕事にあてはめてみる。

フジィカルな要素の非常が高い場合は、なかなか新しい分野で応用は効きにくいと思う。身体能力が下がっていくからだ。一方、知的な仕事の部類は、何歳になっても新しいことはできる。

 

では、こういう時のキャリアの根源とは何であろうか?私は、一番重要な事は自信だと考えている。それは、場数をこなしてきた自信、数多くの失敗にもめげず、成功を導き出した自信、修羅場をくぐってきた自信、たまたまの縁で成功した体験を持つ自信。

 

スキルの本質と言うのは自信である。業務経歴書に落としてしまえば、自信があるかないかはほとんど判別できなくなる。

あとは強いてあげるとすれば、ノウハウ。

しかし、このノウハウが属人的であれば使い物にならない。今世間はDX時代、たいていの仕事のノウハウは幾らでも入手できる時代。

 

そういう意味では、世の中のノウハウを巧みに使いこなせる能力。こんなキャリアの人と巡り合いたい。それと、人生観。

社会貢献が当たり前の時代、どういう働き方をしたいか?どういう貢献をしたいか?

 

人生観でもありキャリアでもある。

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以上