近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

仕事の定石をちゃんと理解している人は少ない

基本無くして応用無し。

私は仕事の基本中の基本だと思っている。

 

これはスポーツでも絵描きでもなんでも同じだ。

もっとも私は、今やっている仕事以外はプロではないので、他のテーマについては、お付き合いのある様々な分野のプロとの日常の会話で確証を得たことである。

 

仕事と一言でいってもあまりにも種類が多いし多様である。だから仕事には定石があると私がいきなり言っても、新入社員やキャリアの浅い人にとっては、漠然とした雲をつかむような話に聞こえると思う。

 

定石と言えば、将棋や囲碁が浮かぶ。

私は高校生の時、将棋はそれなりに楽しんだ。

ただ、100%我流だったので強くはなかった。一方、いつも指している友人は強かった。定石をしっかり身に付けていたからだ。

今でも記憶として鮮明だが、そういうスタイルの友人に対して、如何に我流でしかも速攻で勝つかばっかりを考えていた。実際に数回に1回は意表をついて速攻で勝つことはあった。

 

自分自身の性格として、いまだにそういう本質的なところは変わらず残っていると感じることはある。例えばそれはゴルフだ。一時期、飛距離を伸ばそう思っていて、数回だけ飛ばし方だけをコーチに習ったことはある。

しかしそれ以外はゴルフは我流だ。

したがって結果は明白だ。

 

もっともゴルフは自他ともに認めるプレイスタイルがある。自分で言うのもなんだが、一緒にプレイして清々しく楽しい人にはなっているのでこれで十分だ。もちろん日常でゴルフの上手い人との接点はある。やはり、こういう人は定石を身に付けたうえで、日々のトレーニングを欠かさない。

ゴルフはスホーツだから定石を身に付けても、身体的なトレーングが必要なのは言うまでもない。

 

話は元に戻るが、将棋や囲碁の定石の感覚の方が、仕事には近いものがある。とはいえ仕事にも身体的ウェイトが高いものがあるが、今回の話は頭を使う仕事に焦点を当てて、話を続ける。

 

では、仕事の定石とは何かであるが、ウサギと亀の話で説明する。

子供の頃から良く知っている話だが、ウサギはピョンピョンはねて一見行動が早くスピーディだ。一方亀はのろのろゆっくりと進む。

ただ、ウサギは、油断もあってどこかで休憩をする。ゆっくりコツコツと進む亀が結局はゴールに先にたどり着く話だ。

 

仕事もこれに似ている。

コツコツとすることが基本である。そして継続的に行うことが大事である。これはある意味習慣化である。仕事でムリムダムラは良くないとされる。私はこの中で、ムラが一番、難敵だと思う。

要するに行き当たりばったりのウサギのような話だ。

 

では、ムラとはどういう背景で生じているのかである。気分的なものは当然ある。乗り気になる、調子のよい日は誰にでもある。したがって、仕事の成果も揺れる。私も平均的には、今はムラがないように見えるようだが、実際には自分自身の中でもムラの毎日だ。

 

極端に言えば、昨日と今日の仕事の快調度やさえ方は全く違う事に気づく。それこそ、私がこのままプロ野球選手であれば、打ったり打たなかったり。時として10試合ぐらいのスランプはざらだろう。

仕事と言うのは、自己裁量になればなるほど、こういうムラは表に出にくい。しかも、上手にごまかすことが出来る。

仕事の基本的な定石は、ホウレンソウや情報共有にはじまって、幾らでもあるが、私が一番の基盤に置きたいことは自分の仕事の見える化である。

誠実であること、オープンであることと言い換えても良い。

そういう基本的な心のあり方があって、その上でPDCAがまわせる感じだと思う。

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以上