近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

現場力を鍛えてタフな仕事力を身に付けるコツ

現場、現場力、現場感という表現は、仕事の世界では日常茶飯事だ。

 

この現場という表現はとても範囲が広いし、職種によってとらえ方がマチマチである。

そんな訳でまずは、私の現場感を先に書こうと思う。

私が現場監督になりたかったことは、このブログでも何度も書いているが、私にとっての現場と言うのは、建築現場が常に人生の根底になる。

 

なぜそうなったのかであるが、それは子供時代の体験からだ。

私はそれこそ農家の現場にいた。しかし実は農業に関しての現場感はあまりない。今振り返っても、農業は私にとってはあまりにも身近過ぎて子供の頃の体験であり生活の一部だったと思う。

ただ一般の人から見れば、農業も物作りの現場の最たるものだろう。

 

子供の頃田舎で過ごしている時に、自宅の新築や近所の建築工事を見る機会が沢山あった。土を掘り起こして土台をつくり基礎を施工する。1年も経てば、そこにりっぱな家が完成する。

そして、その工事に従事していた職人やその関係者とその建築の様子を四六時中眺めていた人たちには、現場感はずっと残る。

 

話は変わるが、私は高層ビルや巨大な橋、トンネルなど、とにかく建設物は好きだ。

例えば、ドバイには世界一のビルがある。私も何度か上ったことはある。観光目的という意識も強いが、もう一つはこういう建築物の工事のプロセスにとても興味がある。

必ずと言ってよいほど、その工事の様子が写真などで展示されている。世界の職人が結集し、基礎作りから始まって、そして長い年月をかけて完成する。とてもシビれる仕事だろう。私にとって、これ以上の現場感はない。

 

こういう場面に遭遇する度に、やっぱり、現場監督になっていたかったなと今で思う。

 

こんな感じて書き進めてみると、ものづくりの場所は間違いなく現場だと言える。他にも例えば、工場も現場だ。実は私が関わってきたITの分野は、工場訪問が結構あった。特に私は、国内外で様々な工場の見学や視察はしてきた。製鉄メーカーから始まり、住宅、食品、建築機械、アパレル・・どの工場でもその仕組みと機械装置に感心する。今でも時間と機会があれば、工場は沢山知っておきたいと思っている。

 

今どきは自動化されている工場も多いが、基本はそこには工場長がいて、工場のラインに従事する人達が沢山働いている。現場感が溢れている。

 

実はレストランをベトナムで経営して10年近くになる。今のところ日本ではやっていないが、レストランそのものは現場だ。特に厨房の感覚は、調理師になりたかった私には、憧れの現場でもある。

 

では、映画製作だったらどうだろうか?

こちらもやはり、撮影現場と言われるように現場がある。映画は自社で創ったがスケジュールの都合で残念ながら私は撮影現場には縁がなかった。

 

今だったら一番大変なのは医療の現場である。

 

有名なテレビドラマに、事件は会議室ではなく現場で起こっているんだという台詞があった。世の中、私たちの社会生活もビジネスも現場がなくては成り立たない。

 

考えてみたら、現場のない仕事、現場と関係しない仕事はないのである。

 

しかしイメージというのはある。金融業界や証券業界などは現場から遠いと言う印象が以前からあるし、IT業界も内容によっては現場感がない仕事も多い。

 

現場力を鍛えると言っても、会社によって職種によって全く違う。三現主義に出てくる現場と言うのは結構抽象的でもある。

 

ではこういう問いではどうだろうか。

あなたは現場に強いですか?

私は常にそうありたいと思っているが、現場とは要するに、ガチンコで臨機応変で五感で勝負する場。心身ともにフル稼働し汗をかく仕事。こんな感じだろうか。

 

いずれにしても、現場に強くなるためにはどんな現場でもよいから、積極的に経験を積んでおくことだと思う。

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以上