近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

私の専門はエトセトラ

今の歳になって自分の仕事人生を振り返ることが多くなった。

40年近く働いてきたので、流石に働く人生の判分は過ぎている。

 

思い起こせば40歳になった時、40歳が人生の折り返し点と頑なに私は思っていた。マラソンで言えば、半分を過ぎて、ゴールに向かってまっしぐらという年だった。あれから数えてもすでに20年近くになろうとしている。今はゴールはずっと先である。

 

私は、自分の人生の先のことは、それほど計画的には考えて動くタイプではない。

年が近い友人の中には、今流行りの人生100年時代に備えているものもいる。残りの10年、20年をどう過ごすかを綿密に計画しているのだ。お金のことから、人生の後始末まで。考えてみたら、エンディングノートを始めるにはちょうど良い年かもしれない。

 

私の人生の計画は常に成り行きが基本だが、振り返りはそれなりにする。

その際は10年スパンでよく考えてきた。

会社員時代の20代。創業してがむしゃらに走った30代。40代はほとんどベトナムで過ごした。そして50代の今、体力には陰りを感じるが、気力というかやる気は日増しに増大するばかりの今日この頃である。

 

40年近く働いていると、自分の得意領域や専門分野は幾つかできるものだ。

私の場合は、ITや海外ビジネスがベースになると思う。次に来るのが出版になる。こちらに費やしてきた時間も相当になる。だから、あと数年ぐらいで出版の分野でも専門領域に達したいと思っている。

 

このブログでも頻繁に書いてきたが、もともと、私は子供の頃から好奇心が旺盛で、面白そうなことを見つけると、とにかく、まずは自分でやってみたくなる。

これは今も変わらない。

 

私には大体の毎日のパターンがある。朝目覚めたら、その日にすることや思いつくものを全部簡単にメモに書く。当日が納期の仕事に関わっている場合は、朝からのルーチンも疎かにはなるが、ほぼ習慣化しているので、やろうとしたことのメモが毎日増える。

 

例えば、メモのストックが減ってくると、メモを買いに行くというメモも書く。顧客への重要な提案書を仕上げるというメモも、私のメモでは同列だ。

もちろん、仕事には優先順位はある。そして当然にそれを仕上げるのに要する見積もり時間というものがある。例えば、メモを買う工数は、具体的に書くと近くのダイソーで買うので、行き帰りを入れて合計20分から30分。他の物も買ってくるので、まとめ買いにはなるが。

 

重要顧客の提案書を仕上げる仕事については、ものによるが、私がパソコンで修正するわけではない。アウトプットされたものの要点だけをチェックする。これにかかる時間は、難易度やボリュームによるが、数分から多くても10分程度。

こんな感じで、私のメモに書いたToDoを毎日随時こなしていく。そして消しこむ。

 

もちろん、立場上、突発的な対応を要することは毎日のように発生する。急な電話もかかってくる。合間にSNSに目をやることもある。こんなことをしていると次々とすることが生まれてくる。

 

こんな毎日の私の仕事をどう表現するかと考えていて、浮かんだのが、ETC(エトセトラ)である。

流石に、私は今経営者なので、近藤さんの専門は何ですかとは聞かれない。もちろん、会社の専門はなんですかとは日常で聞かれる。これも当たり前のことである。

 

もし近藤さんの得意分野は何ですか?聞かれたとしたら、私の専門はETCです。と答えてもよいぐらい、今の仕事のやり方を自分では気にいっている。

 

子供の頃に、あれもこれもやりたかった自分が今になって、仕事においてはそれを実現できている実感がある。

だからといって、こういう私のスタイルを誰かに進めようとは思わない。

これは、あくまでも近藤昇という人間の特性に合った自分の仕事スタイルである。

 

誤解を招くといけないので、最後に書いておくと、経営者として、事業をあれこれするという意味ではない。

あくまでも、毎日の仕事をあれこれ考えるという話である。仮に私が日報を書くとしたら、毎日がETCになると思う。

 

 

 

以上