近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

図がなくては仕事にならない理由と今後の取り組み

私は、ほぼ毎日、なんらかで図を作成する。

 

経営者としての立場と現場の仕事の両方をしているので、図もそれに応じて使い分ける。

経営戦略や事業計画などは必ず図を使う。

そして社内での説明資料、外部のステークホルダーへの説明、セミナーなど使い方は多岐にわたる。

セミナーであれば、60分ぐらいのスピーチで多いときで150Pぐらいのレジュメを使うこともある。こういう場合は、殆どが図や写真である。

 

もちろん、内容を箇条書きした1ページのみで、話することもあるが、

私は、やはり図を多用する。

 

図を創る、図を使うことを考えると、何となく右脳が支配する世界のように思うが、私はそういう専門家ではないので、それは分からない。

私の場合は、左脳と右脳の両方が機能して図を創ることが多いと思う。

 

実は、二十代後半の会社員をしていた時の苦い思い出が今でもある。

ゼネコンのお客様に提案書を初めてパワーポイントで創った時の話だ。たった数ページの資料を作成するのに一週間、四苦八苦した。

 

今なら、一時間もいらないと思うが、

その頃は、そもそも企画を考えたりアイデアを出したりする仕事ができなかった。

今から振り返ると経験がなかったこともあるが全くスキルがなかった状態だったと思う。

なんとか出来上がった提案書をお客様に説明した時に言われた。

 

玉虫色ですね。

 

私は、日本語もよく知らなかったので、てっきり褒められたと思っていた。しばらくして、言葉の意味を調べて愕然としたのを覚えている。

なんかよく分からないフワフワした提案ですね。という感じだったと思う。

 

それからしばらくして、創業して、図を本格的に書き出した。

30年近くで、累計すると軽く5000枚を超えていると思う。今でももちろん書き続けている。

私のような仕事では、話する事、書くことも重要だが、その何倍も図を創る事が重要だ。

 

社員にも徹底して教える。

自社の社員教育テキストシリーズの仕事のいろはにも、図化力を書いた。今年はこれを一冊の本にしようと思っている。



私は自分で作成した図や部下が作成した図を様々な人に公開することもあれば、個別にお渡しすることもある。

最近では、図をFacebookに投稿したりブログに貼り付けたりすることも多い。ある意味、写真と同等のコンテンツとしての扱いもできる。

もちろん、全てオリジナルである。

 

もう一度整理すると、今の私の仕事は話する言葉、書く言葉、図でなりたっている。

これをセミナーとしてまとめる際には、ここに写真が追加されレジュメが出来上がる。

 

ちなみに、私が図を創ると言っても、それは下書きだ。文章を書く時も話する時も同じようにアドリブを重視している。

だから図も無理やりは書かない。仮に納期が迫っていて、無理やり書くとあまり良いものは出来ない。

やはり、図もおりてくる瞬間をメモする。

 

いいわけでもあるが、だから、私の図は理解出来てもそこに書き込んだ言葉は読めない。

社員にはそういう意味では、迷惑をかけている。私の勝手だが丁寧に文字を書いていると、折角浮かんだ図のイメージが瞬間蒸発してしまう。

 

パワポは自分でも使えるが、スタッフに作ってもらう。私は、イメージを手書きで創る人で、役割分担している。

そんな訳で、とにかく浮かんだ図は描写するのである。もちろん、毎日のように図を自分で想起したり部下の図を見ていると、パターンが頭の中に蓄積される。だから、日々それのストックを重ねて図を創るという感じだ。

 

私は、自前でオンラインのBアカデミーサービスを始めた。

ここで、図を使って仕事をする講座をそろそろ始めようと思っている。

 

以上