近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

久しぶりの空の旅路で想うこと

最近、めっきり飛行機に乗る機会が減った。

最大の理由は、ご多分に漏れずコロナ禍である。

 

飛行機ブランクが長くなってくると、飛行機の存在意義と飛行機に乗る意味を結構考えることが多くなってきた。

コロナ禍以前だと、毎月必ず海外に出かけていたので、少なくとも2回はフライトすることになる。アフリカへのフライトだと乗り継ぎの関係で、数回のフライトになる。

かれこれ、そういう生活が20年近く続いていたので、飛行機が当たり前になっていた。

 

もともと、私は飛行機が好きな訳ではない。物理的な原理は専門の知り合いから聞いているし、大学時代の友人が今でも現役パイロットなので、知りたいことはそれなりに聞いてきた。

なんだけど、飛行機には慣れない。

 

先日、久しぶりに飛行機に乗った。

実に4か月ぶりだ。私は今、神戸が本拠地で、飛行機を使うとしたら、沖縄か北海道ということになる。

年末、沖縄にフライトして以来、久しぶりのフライトで、北海道の旭川空港に降り立った。

これぐらいの感覚で飛行機に乗ると、不思議と以前あった飛行機慣れというのがなくなっていることに気づく。

まあ、今どきは、搭乗手続きは、QRコードがあると必要ないから楽ではあるが、やはり、いつになっても荷物検査は面倒くさい。

もちろん、必要性は良く理解している。

 

私は海外での荷物検査が多かったので、日本の荷物検査のフレンドリーさには感心する。感覚的には、善を前提とした対応に感じる。海外に行くと、国によると危険なフライトもあるのでやはり、対策は厳重だ。ピリピリしている。自ずとこちらにも緊張感は伝わる。

 

今回のフライトは、昔国際空港だった伊丹空港から羽田空港を乗り継いだ。

神戸三宮からリムジンバスに乗って、40分弱で伊丹空港に到着。

私は、一度だけ、この空港が国際空港だったときに、ハワイに出かけたことがある。記憶は完全ではないが、それ以外の海外は、関西国際空港からがほとんどである。

 

そんな訳で、伊丹空港にたまに来るたびに、国際空港として栄えていた頃を想像する。

今は、国内線専用空港だが、実に、待ち合わせの場所は広いし、全体はあまりにもゆったりしている。

 

 

 

 

 

 

 

 

今、建築業界で大きな課題である空き家対策ではないが、ある意味、今の国内航空の事情で、これだけ大きい空港が必要なのだろうかと思う。

もちろん、立て直すにしても、コストは膨大だろう。私も建築の仕事に関わっているだけに、様々な建造物の再利用の観点から言っても、この空港には興味は尽きない。

 

今回、予定通りであれば、羽田乗り換えは結構余裕があった。ところが、滑走路手前で大幅に出発が遅れた。多分、出発の優先順位の問題だと思うが、気持ち的には、少々焦った。

乗り継ぎに遅れた場合の、東京泊りを想定して、段取りのシュミレーション先に済ました。

本能的と言ったら大袈裟だが、海外では、飛行機のディレイは当たり前と考えていた方が良い。

 

私はベトナムの国内もあちこち行ったので、痛い目に何回もあっているが、こういう経験すると1時間のディレイでも当たり前に思えてくる。

そんな感覚を持っている中で、日本の国内便が30分以上、機中で出発を待ったのは初めてだった。皆さんご存知の通り、世界の中でもディレイがとにかく少ないのが日本の航空会社である。

 

伊丹空港にバスで到着してから約6時間後に、旭川空港に到着した。これより最短を考えると、私の自宅の神戸空港から、新千歳空港に行って、そこから車か電車が考えられる。

多分、似たような時間になりそうだ。

 

ベトナムに300回近くフライトしてきて、ベトナム慣れしている私にとっては、北海道は、ベトナムに行くのとあまり変わらない時間感覚。そんな感じの旅路だった。

 

以上