近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

これからのビジネスにおけるオンラインの活用術

今、テレワークは一進一退である。

予想通りと言うか、当たり前と言うか。

 

テレワークが進まない理由が、幾つかメディアにも専門誌にも並んでいる。

私がこれらをまとめたわけではないが、ITを専門の仕事としいる立場と、自分たちはコロナ禍の随分前から特に海外ビジネスでオンラインを使いこなしてきた観点から、幾つかオンライン活用の問題点や課題、それとメリットと使い方のポイントなどを思いつくままに書こうと思う。

 

まず、オンラインで仕事するとどうなるかであるが、一言でいうと疲れる。

 

それは、テレビを1日中観ていると疲れるのと原理は同じだし、同じく、パソコンを使って1日中仕事すると疲れる。

 

そもそも、人間はデジダル機器に触れる時間をほどほどにしないと疲れる。また、どちらも座りっぱなしで、動かずにじっとしている状態になる。

肉体的に疲れる。当たり前すぎる話だが、適度な運動が必要である。

 

そして、それは目にとっても同じだ。緑の美しい景色を見ながら、切り替えながらパソコンなどを使うのが理想だが、如何せん、日本の在宅事情ではなかなか難しい。

 

私は常に単純に考えることにしている。企業がオンラインでビジネスすると言っても、まだ、せいぜい、オンラインでMTG(ミーティング)をするぐらいのものだ。パソコンですれば疲れるし、スマホですればもっと疲れる。

 

まずは、このことを原点にオンラインで仕事をすることを考えないといけない。

解決策の一部は最後にまとめて書くこととする。

 

次に考えられるのが、会議が下手であったということである。

人が集まって会議をするとなんとなく仕事した気になる人が多いのではないか。私の感覚では、自戒の念を込めて、会議の7割から8割は無駄だと思っている。中小企業になれば、特にそうだ。なんか集まってなんか話しています。という会議が実に多い。

 

仮にこういう会議の状態をそのままオンラインでとなるととてもハードルが高くなる。

 

何事にも遊びや無駄は混ざっても良いし、適度でないと、息が詰まることもある。

オンラインになると、こういう遊びの部分が作れない。発言している人が常に主体になるからである。実は会議と言うのは不思議なもので、そもそも、発言者の内容を正確に聴いている人は少ない。何か別の事を考えていたり、横の人と小声で話したりする。話ししなかったとしても、目くばせなどをしているし空気で掴むこともある。

 

しかし、“こういう会議が大事だった”と昔を振り返る時代ではない。

要するに今は、オンラインが普及したことを契機に会議のあり方を変える時代なのである。そうすれば、会社全体も自然と変化する。

 

もう一つ、オンラインの議論であるのが、一堂に会している時との空気感が違う。

ここに五感を持ち込んで議論している人も多いが、そもそも社内のメンバーで会議するときに五感が必要かということである。

 

では、顧客開拓ではどうか?

昔ながらの営業スタイルに固執するならば、面と向かって熱く語りながら相手の反応を見る。これは素晴らしいスキルだが、IT社会の進展の中、過去の遺産になりそうである。

 

日本特有のオフィスの空気感、会議での一体感、こういう部分は必要な部分があるとは認めるが、90%は無駄な世界の話である。こういうことを排除すれば、日本の労働生産性は格段に上がる。

 

あとは、新たに生まれてきたオフラインの時間を農業のダブルワークであったり、社交場に出かけたり、アートに触れたり。

 

結論から言うと、オンラインで少々、ストレスになろうがどうであろうが、時間を短くすること。

仕事時間の短縮に利用すること。

 

そして、生まれてきた時間で、徹底的に五感を駆使し感性を磨く事。

 

日本人は、仕事の時間とそうでない時間を分けようとし過ぎてきた。これを変える絶好のチャンスである。仕事以外で感性が働く人は仕事でも感性は働く。私達は、働く人であると同時に生活者であるのだから。

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以上