近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

日本ぐらいトイレがきれいな国はない

日本人が新興国に行って困る事の第一位。

多分それはトイレだと思う。

 

先日、日経新聞に日本のトイレの記事が出ていた。正直、日本のトイレはどこまで進化するのだろうか?記事を見て感心とともに疑問が湧いた。

 

トイレで一番気になる事は確かに清潔感だろう。衛生的なトイレを誰しも使いたい。

今の日本だからこそでもある。

 

あと、日本のように恵まれてしまうと、地方でも公園でもトイレがそれなりに設置されていて、困ることはない。都会では駅やホテルなども含めるとトイレを探すのに苦労することはない。私も都会ではすぐにコンビニのトイレが頭に浮かぶし、実際によく利用する。

 

よくよく考えてみると、日常生活には不可欠なトイレだが、日本はどうみても充実し過ぎていないかと疑問に思う。

 

少し冷静に考えてみると、トイレの質が上がるということは、環境負荷になっていることは間違いがない。当然、水を使うわけだし、衛生的に保とうと思えば、人的な労力を含めて、相当なコストや何かが使われている。

 

海外から来た人は、一様に日本のトイレの美しさと便利さに驚く。

私達は、年々進化するトイレに慣れきっている。

少し前に、インドのトイレ事情の記事を見た。

インドは行ったことがなくても、失礼ながら不衛生という印象がある。 

実際に、インドのトイレ問題は深刻だ。

私も現地で実感した。

 

世界の新興国発展途上国に目を向ければ、トイレが未整備な国は沢山ある。

私達、日本人がこういう環境に慣れるのは大変だ。昔の中国の丸見えトイレ話は有名だし、私が長年活動してきたベトナムでも似たようなものだ。

まあ、簡単に言えば、私が子供の頃の田舎暮らしの時のトイレに近い。

 

いまでこそ、ホーチミンの都会ではトイレも進化してきたが、20年以上前は、なかなか、日本人が馴染める状態ではなかった。

何度も言うが、一度奇麗なトイレに慣れてしまったら、なかなか、それ以下のトイレを利用するのには抵抗感がある。もちろん、これは他の生活シーン全般に言えることだが、日本人は何かにつけ、ちょっと行き過ぎの環境で生活していると実感する。

 

衛生環境が死活問題であれば、ちゃんとしないといけないが、人間そのものの免疫力が下がるほど衛生的にするのも問題だ。

 

私も外出する時は、トイレの場所を気にしながら行動している。日本では最近は、トイレの場所が分かるアプリもあって便利だ。

自治体によるが、神戸の公衆トイレは最近特に良くなった。こういう自治体間の差はどこから生まれるのかも気になりなることのひとつだ。

 

不便と感じることがどんどん減っていく日本の生活環境ではあるが、新興国の体験が結構ある私としては、日本や特定の国だけがこういう生活環境にはまって良いのか?不公平ではないのか?とつくづく思うのである。

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以上