近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

とても大事だけどついつい疎かになるもの

私たちの日常生活や仕事において、とっても重要なんだけど、ついつい、疎かになったり後回しになったりする事は、結構多い。

 

結局、人間は、目の前の事、今の事、極端に言えば、切羽詰まったことには意識は高いし、それに関する行動はできやすいが、大事な事でも先の事になると、なかなか、実行できない。万人共通の悩みではないかと思っている。

まあ、人間皆一緒と思えば、あきらめと言うか納得もできるが、そうは言っても仕事ではとても大きな課題である。

 

有名な7つの習慣に時間管理のマトリックスがある。これは、とても秀逸で、私は、自社の組織運営における社員教育でも、お客様である企業の支援でもかなり頻繁に活用している。これは、日本だけではなくベトナムでもそうだ。

 

詳しくは、書籍かネットで調べていただければと思うが、シンプルに書くと、何かをするのに、重要な事、そうでない事。緊急な事、そうでない事の4つの枠で分けられる。重要で緊急な事を第一領域、重要で緊急ではない事を第二領域に絞って説明する。

お客様からのクレーム。

これは明らかに第一領域だ。仕事以外で言うと、急にお腹に激痛が走った。これも第一領域だ。

第二領域は、普段からの健康管理。これは分かり易いだろう。

こんな感じで、自分が日々行っていることを、この二つの領域に分けると、如何に人間は、第一領域のことに縛られているかが分かる。

大事なことは、どうやって第二領域に取り組むかなのである。

 

話は変わるが、わたしの仕事柄、今気になっていることの一つに、IT社会がどんどん進展している中でのデジタルデータのバックアップは大丈夫か?ということがある。

もちろん、企業経営において、重要なデジタルのデータや情報が沢山ある時代、バックアップは万全ですと言いたいところだろうが、このバックアップというのも、第二領域にハマる。

 

パソコンで仕事していて、もうすぐ出来上がる手前の文章や表計算のシートが、消えてなくなる経験をした人はどれだけいるだろうか?

今は、便利な自動バックアップなどが出来てきたので、何かうっかりミスでもリカバリー機能が進化してきたから、こういう経験も減ってきているだろう。

私自身は、20代、30代の頃、折角仕上がりかけのプログラムや文書データを失ったことは何度かある。当然、ショックは大きいし、損失も大きかった。

何度か大きなミスをしたので、2度としないということで、パソコンでの仕事は、必ずバックアップをまめにすることが習慣づいた。

 

昔は、パソコンも不安定で、ハングアップといって、突然、動かなくなることも多かった。こんな時に身についたことは、今でも習慣になっている。もちろん、自動バックアップ機能は知っていても。

 

今、クラウドサービスにはじまり、自社の重要なデジタルデータがどこに保存、保全されているかを知らないユーザーが激増していると思う。それだけ様々な機能やサービスが登場してきて、バックアップの概念が薄れている。

 

ますます、重要な経営資産がデジタル化される時代。バックアップの意識を高めておかないと、結局それが情報漏洩リスクなどに直結することになる。何が大切で、どういうところにどういうやり方で保管されているかを知ることは、IT全盛時代には、絶対に不可欠な事なのである。

 

以上