近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

ドローンが私たちの住環境の空を飛ぶ時代?

ドローンぐらい、短期間で、普及した言葉はないのではないだろうか?

無人で空を飛ぶ機械である。小型無人機という言い方が一般的か。

残念なことに、すでに戦争でも使われている。これだけ考えても、有益な機械にもなるし、凶器や武器にもなると言う事だ。

 

今は知らないが、私の子供の時代は、ラジコンというのがあった。ヘリコプターなどをリコモンで飛ばすおもちゃだ。私の場合、子供時代の衝撃が残っているので、今流行りのドローンもその延長線上というイメージが抜けない。 

もちろん、時代が全く違う中で、この小型無人機の用途は多様だ。

誰でも想像できるが、皆が自由に、ドローンを飛ばせるわけではない。仮にそんなことしたら、危なっかしいこと極まりない。空と言えば、飛行機だが、このドローンは、基本的には、低空飛行で私たちの身近を飛ぶこともある。

 

もうすでに、メディアなどで色々な利用シーンは登場しているので、わざわざ、詳細には書かないが、国内であれば、空撮が一番親しみがあるのではないだろうか。

他には、農業や山奥の交通インフラのメンテなど、基本的には、人間がすることが難しいことに活用するのがベストである。

車が空を飛ぼうと言う時代なので、ドローンぐらいは当たり前かもしれないが、年末の新聞に出ていた記事を見ていて、私の心配がとうとう深刻になって来た。

 

 

改正航空法が12月5日に施行され、有人地帯で目視せずに機体を飛ばせる“レベル4”が解禁されたとある。まあ、簡単に言ってしまえば、都会のような沢山人がいるところで、操縦している人から目視できない場所でもドローンを飛ばせるようになる。ということである。

 

私は以前から、都会や人が多い所でドローンを飛ばすのは止めた方が良いと言う考えだ。新聞記事にも書いてある安全の話だけを心配しているのではない。都会でドローンの用途は、ほぼ大半が宅配にどう使うかである。私がなぜ反対するかと言えば、それは景観だ。

仮に、今の運送会社が行っている配達の大半がドローンになったとしたら、一体景観はどうなるのか?仮に観光地でなかったとして、やはり、どんな街にも景観がある。

最近は、様々な対策を講じた結果、都会のカラスは減って来た。今度は、ドローンが飛び交うとしたらぞっとする。

 

もちろん、田舎や過疎地で、宅配が困難な場所には積極的に使えば良い。そもそも、そういう場所では、荷物の数も限られている。都会は、毎日毎日、多く乗り物が運ばれている。たいていのパータンはECで注文して、後は配達である。

 

数年前に、ECの急成長に運送の業務が追い付かなくなった。それで、運送業界の人手不足が深刻であることが、市民にも分かった。これは普通に考えれば、分かる事である。少なくとも、商品は勝手に空を飛ばない。誰に運んでもらう必要がある。

だから、自動化でドローンとなる?あまりにも短絡的ではないだろうか?ECも宅配もなかった時代、人は一体買い物をしていたものをどうしていたのか?  

そう。自分で運べるものは運んでいたのである。

 

何でもかんでも、自動化ではなく、私たち人間が出来ることは、自分たちでする。こういうことも、そろそろ、考えなおさないと、SGDsをうわべで言ったところで、説得力が欠落すると思うのは、私だけだろうか?

 

以上