近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

ビジネスモデルの新規性とは何か?

ビジネスモデルと言う言葉は、一般化されて久しい。と同時に、マネタイズと言う言葉も使う人が増えた。

簡単に言えば、発案したビジネスモデルは、どうやって儲けますか?ということになる。

マネタイズを好んで使う人と言うのは、たいてい、エクセレントな企業の出身者かコンサルティングファームの出身者に多い。特に外資系だったら、横文字連発だ。

 

考えてみれば、ビジネスだから、どこかで儲からないと成り立たない。

モノを作って売る。モノを仕入れて売る。このあたりだとシンプルで分かり易い。売値-原価=粗利となる。だから、商品を売ってマネタイズしますと言うまでもなく、誰でも分かる。

今の時代に、マネタイズの方法は?と質問が増えたと言う事は、どうやって儲けるかが分からないという意味と近い。

 

まあ、私も時々、質問を受けるが、何となく、言われた方は、そもそもマネタイズは考えているのですか?ともとれる微妙な質問である。

ビジネスモデルではなく単なる社会貢献のように、儲けを考えなくても良いとなれば、こういう質問も生まれない。

とは言っても、新規ビジネスはやってみないと結果が分からない。成功確率も低い。そういう前提なのに、マネタイズに意識が向くと言う事は、聞く側からすれば仕組みが良く分からないので、儲け方を説明して欲しいとなっているのだと思う。

そこだけ聞いても、それこそ、ビジネスモデルに価値があるのかの議論になりようがない。

 

ビジネスモデルというのは、ヒラメキによるアイデアから生まれる。

 

そして、今どきのビジネスモデルの実現には、ITが少なからず関与する。そうすると、ITの専門家ではないとしても、今どきの新規事業は、ITが分からないと発想もできないと思う。もちろん、10年先、20年先を見据えて、それこそ空想の世界で、出来そうなことをベースにビジネスモデルを考えることも、ありえなくないが、超少数派になるだろう。

 

今の時代、ITを活用して、ちょっとした便利な仕組み、コスト削減の仕組みなどにITを使って行いますという新規ビジネスのモデルは創り易い。やっぱり、ITは今の時代に不可であるがゆえに、ITを活用しないビジネスモデルを考えても面白いと思う。

 

イデアを考えるのは結構楽しい。私も大好きだし、毎日のように考えている。たいていは、メモなどの記録に残している。ところが、アイデアは世界中の人が今の瞬間でも何人もが同じようなビジネスモデルを考えることはよくある。

もちろん、これは日本国内でもそうだ。だから、結局はそのアイデアを実行に移すことが重要だし、ライバルが複数いても生き残っていくしかないのである。

 

起業するときに、自分の考えたビジネスモデルは世界でユニークだという考え方は持たない方が良い。同じような考え似たようなビジネスは世の中で至るところにある。

まあ、そういうライバルも気にはなるところだが、それもきりがない。

やはり、自分だけがこのビジネスモデルを推進しているのだという信念に勝るものではないのだと思っている。

 

以上