近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

コンビニの未来をあれこれ考えてみた

私は、買い物が好きな方だ。

多分、身近な男性の中では、結構買い物する方だと思う。

とは言え、私の買い物というのは、スーパーでの晩御飯の買い出しや100円ショップで事務用品やお菓子などを買う事である。そして、多分一番頻度が多いのが、コンビニだ。

 

誰でもが知っている通り、最近のコンビニには、本当に何でもある。私も色々なところに出かけるので、違いが分かるが、見事にそのコンビニの立地や客層に合わせた品ぞろいである。

最近では、セルフレジも登場しつつあるが、それほど大きくない店舗で、短時間で、私が買いたいと思うものが大抵手に入る。

昼食、ガムテープ、週刊誌、お菓子、アイスクリーム、テイッシュにゴミ袋。

もちろん、たまにどうしても欲しいものが置いてなかったりするが、平均的には、コンビには便利である。

 

もともと、日本には、セブンイレブンが米国から上陸した。朝の7時から夜の11時までオープンする小売店として、日本で一気に流行った。もう49年前(1973年)の事である。そして、ローソンやファミマなどのライバルコンビニと熾烈な競争をしながら、今に至る。

今や日本中至る所に、コンビニがある感がある。私も実際、地方に出かけて、何か食事を買いたいときは、真っ先にコンビニを探す。

 

日本のコンビニでは当たり前になったが、公共料金の振り込みもできれば、ATMもある。そう考えると、随分前から買い物をする場所としてだけでなく、その街、そのエリアの社会インフラとしての機能になっている。

知る人ぞ知る。実は、この日本のコンビニは、アジアで大成功している。タイならセブンイレブン、韓国などはファミマと言った具合に、進出戦略も競合を意識する中、重点的に進出する国を分け合っている時代もあった。

今は、ベトナムでさえ、日本のコンビニも当たり前になりつつある。

 

私もアジアで過ごすときは、できるだけその国の日本のコンビニで買い物してきた。

好奇心と学びのためである。

特に、ベトナムにファミマが進出して10年以上になるが、どういう商売展開をするのかにも興味があり、積極的に通ったことがある。もちろん、陳列している商品は、日本の物は少なかった。韓国のアイスクリームもあれば、地元の食材が多かった。

サービスにしても、ベトナム人が行うので、日本のコンビニとは、格段に違う。

ただ、ベトナム人からしたら、日系のコンビというだけで、顧客が訪れる。それだけ日本の商品やサービスの魅力があるということだ。

 

話は戻るが、日本国内のコンビニの店員はどんどん、新興国の人に変わっている。ベトナム人、ネパール人、インドネシア人、実にいろいろな店員にお目にかかる。ある程度、日本のサービス研修を受けているのも実感するし、多くのお客さんも、日本人でない人の接客にも慣れてきていると思う。

 

今、円高であり、新興国から来た人が頑張って働いても、自国に送金すると価値が目減りしてしまう。メディアでは、ますます日本はこういう彼ら彼女らから見放されるという記事も目立つ。

 

コンビニで働いてくれる新興国の人がいなくなる。そうすると、どんどん、セルフレジが増えていく。あと10年もしたら、コンビニというのは無人店舗となり、サービスを受けるところではなくなるのかもしれないと思うわけである。

 

以上