近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

ビジネスチャンスはどこにある?

いつの時代もどこの国にも、ビジネスチャンスはある。ブルーオーシャンレッドオーシャンかという画一的な考えもあるが、ビジネスチャンスというのは、それをアイデアだけに終わるのではなく、果敢に自ら挑戦する人にとっては、当人がチャンスと思えば、それがビジネスチャンスだ。

 

もっと言えば、スケールでもない。

今、世間は、ユニコーンをはやし立て、スタートアップという呼び名で、起業を促すが、それはごくごく特定の一部だ。そもそも、ユニコーンがこれからも、必要な企業体としても、そこに到達するのは数千社に1社ぐらいのものだろう。

 

だから、今の時点でも、誰かがその気になって、ビジネスチャンスを思い付き、実行しようとすれば、そういう機会は無尽蔵にある。

とはいえ、ビジネスチャンスを見つけるのに腐心するのも事実である。

 

私の場合は、30年ほど前、創業を先に決めて、何をするかしばらく考えた。そんな時、自分の子供を3か月ほど、父親の私がずっと面倒を見る機会があった。

たまたま、そういう流れになって、私は、この間、子守をしながら、設立をしておいた会社で何をするかを考えた。その時の自分の専門はIT。

9年近く業界で働いていたので、この道で食べる自信はあった。

ただそれよりも、起業したからには、自分で事業を創造したかった。そして思いついたのが、おさがりの会というリサイクルビジネスだ。

 

このあたりは、このブログにも何回か紹介はしてきたが、簡単に言えば、数歳以下の子供に必要な服やベビーカー、ベビーベッドなどの中古ビジネスである。

中古のニーズは沢山あると思った。私が、農家の3人兄弟での真ん中で、おさがりばかりを身につけていたので、そういう名前にした。今でも思うが、これは結構いい線をいっていた。

 

この事業は、1年後に阪神大震災に見舞われ、車で行っていた仕入れや販売のロジスティクがしばらく機能しなくなって、断念した。だが、巡り巡って、ここ数年は、環境ビジネスやリサイクル・リユースビジネスに関わっている。

 

そんな訳で、今も世間のこの類のビジネスチャンスには結構アンテナが向く。世は、SGDsブーム。今からでも世界に目を向けると、循環型のビジネスの最適モデルとしても超有望である。

 

今でも私は変わらないが、世の中を少しでも良くしたい、誰か困っている人のお手伝いをしたい、環境破壊を食い止めたい、地方を元気にしたい・・。私だけが想っていることではないが、世の中には、沢山、こういうことを考えている人はいる。具体的に何かでなくても、こういう想いを持つことが、健全なビジネスチャンスに出会ったり見つけたりするための第一歩だと思う。

 

健全とは何かであるが、反対の不健全を考えればすぐにわかる。一昔前は、儲け方ではなく儲けた結果だけを称賛する世界があった。たった、10年前もビジネス界はそうだった。売り上げ拡大、利益率、利益の額。

こういった結果指標は経営者が達成するKPIの一つだが、あまりにもこれらが重視され過ぎた時代が長かった。こういうことに影響され、感化され、ビジネスチャンスもこのあたりから、探す人が増えた。

ITやネットの世界に多い。たしかに、短期間でスケールアップしやすいし、大化けはし易い。

 

だが、時代は大きく変わりつつある。そもそも、ビジネスとは何か?環境破壊や新興国などを犠牲にした先進国の経済発展が不健全であったことが分かり始めている。

当然、この流れは変わらない。これから、ビジネスチャンスを生み出したい人達。若手だけではない。シニアも新興国の人も、皆が同じ目線でビジネスチャンスを発掘しようとする時、今までの経済メカニズムが変貌すると考える。

 

以上