近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

最近の若い創業者と接していて想うこと

日本も捨てたもんではない。

最近、私の中でこういう感覚が高まって来た。

その理由の一つが、若い創業者との接点の中で、会話するテーマや想いが共通している所を感じるからだ。

私は31歳で創業したので、その当時も若い部類だった。なぜか、20代の時に、20代で創業することに強いあこがれを持っていた。きっと、20代で創業と言う響きに魅せられていたように思う。だから、私の場合は、ミーハー感覚であって、何か強い志ややりたいことがあった訳ではない。単に独立したかったというタイプである。

 

その私が、今、世間で言えば、志の強い、目的意識の高い若い創業者と縁が出来ている現状をありがたく思う。

実は、この3年近く日本にいるのが理由で、日本国内の若い人達との接点が一気に増えた。

それは、地域活性化や社会問題の解決、農業であったり、社会解決型のITビシネスであったりと、少数だったとして、アグレッシブで元気な若い創業者が、日本中で活躍していることに気づく。

 

もちろん、日本全体で見れば、まだまだ、安定志向、大手志向は変わらないが、私が創業した頃、社会起業家と言われた人たちはいた。ただ、バブルが崩壊した後とは言え、社会全体には高度経済成長時の名残があり、社会問題の解決や世の中を変えると言った風潮はなく、如何に経済を立て直すかの空気が蔓延していたと思う。

 

それが今は、社会起業家という分類そのものが、違和感があるようになった。それだけ本気で社会の問題点や歪を何とかしよう、新しいビジネスモデルに変えようという意気込みの若い創業者が増えているように感じる。今は、社会課題を意識するのは、起業家として当たり前になりつつある。

 

私が今接点のある彼ら彼女らは、20代から30代。それぞれ個性的で、強い意志を感じるし、実際行動をしているので、聞いていて清々しい。

率直に私も刺激を受けるし、次世代への期待感もあり、連携していきたいという感覚と、つないでいきたいという想いが高まる日々である。

 

今、日本国内だけ見ても、変えた方が良い、変えないといけないと感じる商売の仕組みやビジネスのやり方は沢山ある。でも、その仕組みの中に長年組み込まれて、仕事してきた人たちには、分かっていても変えられないものがある。

 

行動を起こせない理由も沢山ある。

分かっているけど、変革にチャレンジしたいと思っているけど、様々なしがらみや事情によって、ブレーキがかかる。

実際、大企業の会社員にしても、中堅の経営者にしても、流石に、世の中がこれだけオープンになってきたら、何が問題で、どうあるべきかを分かっている人が増えてきた。

だが、残念ながら、今の仕組みにどっぷりつかってきた中で、どう行動して良いか分からない。

一気に独立してもリスクが高すぎる。こんな感じで私は思っている。

 

だから、決して、若い人だから見えている世の中の歪ではない。これだけ、見える化が叫ばれ、実際に、ITの恩恵の中で、どんどん、世の中の歪や問題点が見えるようになってきた。だから、みんな分かってきているのである。

体験の違いは大きい。そういう中で、なぜ、若者が強いのか?それは、やはり、今の世の中や社会で働く経験やしがらみや個人の事情が少ない分、決断と行動が早くなる。

考えてみたら、私もそうだった。知らないから、分かっていないからできたことは沢山ある。

 

間違いなく、あるべき姿は今の若者が見ているもので間違いない。そういう行動力と突破力が、百戦錬磨の大人たちに刺激を与え、影響して、つながっていくと日本も大きく変化すると確信する。もちろん、主役はシニアも含めた全員であり、そして、それぞれが、つないでいくと言う意志が最も大切な事であると思う。

 

 

以上