近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

探し物が出てくるときはある日突然やってくる

大事なものなんだけど、どこに置いたかが分からない。何度も心当たりを探しても出てこない。

ところが、ある日、ひょんなことから、見つかって・・・。

そんな時に思う事は、決まって一緒。まさか、こんな所にあるとは思わなかった。

 

こんなことは、私の人生においても何度もある。先日も、プライベートな引っ越しのために、部屋の片づけをしていて、探していた本がひょっこり見つかった。

この本は、知人の著者から数年前に頂いたもの。1年ほど前に、知人とこの本が話題になって以来、ずっと探し続けていた。心当たりは、全部探したつもりだった。

そもそも、私が大切なものを置く場所は決まっている。今回、在りかが分からなくなってしまっていた理由は幾つかある。元々東京のオフィスに大事に保管しておいたのだが、コロナ禍の最中に、引っ越しをした。そして、更にその引っ越し先から、神戸に移動した。大体の記憶をたどりながら、ダンボール詰めされていた本の山も手当たり次第に探した。ところが見つからない。

今年の6月に、実は3回目の探索を試みたが、結局見当たらず。

 

ところが、今回は思わぬ場所と言うか、私の大事なプライベートの本を保管してある棚から出てきた。どうして見つからなかったんだろうと、考えてみるが、結局は、そこにはないと思い込んでいて、一度も探していなかったことに気づく。

 

昔からそうだが、こんな時、一気に記憶がよみがえる。確かに、大事なものだから、こうやってここに特別に置いたように思うのである。

昔、へそくりをした場所を本人が忘れてしまう笑いのネタがあった。

きっと、大事に思うがあまりに、目立たないところ、いつもと違うとこにしまう。そして、今度探すときは、そういう思考が抜けて、自分がいつものように大事なものを保管する場所しか、探さなくなる。完全な思い込みである。

 

きっとこういう経験をしている人は沢山いるのではないかと思う。

結局は、ちゃんとした場所に置いていたので、いつかは出て来ただろう。ただ、私がもう一つ考えているのは、引っ越しをしなければ、まず、しばらくは気づくことがなかったことだ。早速、著者に連絡しようと思う。そうすると、また、事が動き出すから。

 

考えてみたら、色んなことが因果になって、人間の行動と言うのは変化することを改めて思う。

私も人生で何度も引っ越しの経験があるが、その度に思う事の一つに、引っ越しをする機会には、色々なものの整理ができる、棚卸できることを実感する。

要らなくなったものや古くなったものを捨てるだけでも価値は十分ある。感覚的には、1/3から1/4の荷物が一気に減る感じだ。私の場合は、今回は、書籍を数百冊処分した。40代に凝った英語の学習用の本やゴルフの本が主だが・・。

とてもすっきりした。そして、何よりも引っ越しの際に、昔の資料を見直すと、思わぬ発見や気づきが沢山ある。

冒頭で書いた探し続けていた本の発見もそうだが、昔の資料や写真。考えてみたら、ストックしていても、見直す機会はまずない。

そういう意味で、引っ越しのタイミングというのは、人生の棚卸にちょうど良いと改めて気づいた次第である。

 

 

以上