近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

創業以来の学生インターンとの関り

今、当社では、学生インターンがテレワークで活躍している。コロナ禍になってからは、今のところほぼ100%オンライン環境でのインターン活動である。中には海外に留学している人もいる。

 

主に、デジタルコンテンツの企画や動画作成などの、メディア関係の活動が主だ。

当社は、30年ほど前の創業時から、学生と関わって来た。最初は、プログラマーだった。ずばぬけて優秀な学生もいて、その時の正社員よりもできた人もいた。

本格的には、ベトナム現地でのインターンが一番多かった。数十人を十数年間で受け入れた。現地で顧客開拓したり、レストランの運営に関わったり、とてもバラエテイに富んだ活動だった。その中には、日本の大手企業で活躍している人もいれば、当社のインターンがきっかけで、ベトナム人と結婚して起業した人もいる。

 

一時期、日本では、インターンと言えば、当該企業の採用活動の一環のような時期があった。これはこれで、企業から見たら採用に関しての正攻法の一つだとは思うが、採用活動と連動しすぎると、本来のインターン活動とは乖離する。

 

学生からしたら、実際に就職や起業する前に、企業の現場を知ることはとても意味があるし、社会勉強にもなる。もちろん、就職活動の一環と捉える学生がいても不思議はないが、せっかくのインターンで会社とは?社会とは何か?を体感して欲しいものだ。

そういうこともあって、我が社の新興国ベトナムでのインターン経験は、結構学生には人気だった。いまでこそ、日本の若者も積極的にベトナムに住んだり活動したりする若者は増えてきたが、10年ほど前は、日本の若者からの視界にはあまり入っていなかった。

私は、もともと、日本の学生にできるだけ若いうちから、海外体験を持ってほしいと考えてきた。それを実践するためのベトナムでのインターン受け入れでもあった。

すでにグローバルに様々な世界の国がつながる時代は始まっているが、これからますます加速されていく。そういう中で、日本だけしか知らないのはもったいない。

海外留学と言うと、昔は先進国にと言う選択だった。私は、10数年前から、これからの若者はアジアなどの新興国体験の方がずっと価値があると考えて、そういう考えを発信して来た。

これは今も変わらないし、もっもっと積極的に日本の若者を新興国と縁ができるようにつないでいきたい。

今のところは、国内ではオンライン上でのインターンだ。流石に国内にいて、新興国でのインターンというのでは、物足りないだろう。

志や好奇心のある若者は、どんどん、新興国に一度は出てもらいたい。そして、新興国から日本の企業でのインターンをオンラインですることも可能だ。

このコロナ禍体験で企業も社会も大きく変わりつつある。学生の立場からすると、インターン一つでもとても多様な選択肢がある時代。

私としては、できるだけ早く、実社会体験をもって、社会全体のことを知ってほしい。

 

今は、特定の企業に就職すると、どうしてもその企業の事しか見えなくなる。そうならないためにも、社会の事を知ってから会社に入ってほしい。

 

私が、会社は社会の入り口であると言い続け来た理由はそこにあるし、これからは、会社に入る前に社会を知ろうの時代なのである。

 

 

以上