近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

プロでも使う頑張ります、やっぱり奥が深い

最近意識してきいている言葉がある。

それは、頑張ります。である。

誰でもがどこでもで使っている言葉だが、誰がどういうシチュエーションで言うかによって、

聞く側の感じ方が違う。

 

私は、この頑張ります。というのは、子供がスポーツや学芸会にトライするときに使う頑張りますという感覚が昔から染みついている。

大人になってからは、頑張りますというニュアンスは、ちょっと、緩い感じに思っていた時期もある。

ところが、私の意識の変化だとは思うが、最近、プロスポーツの選手のインタビューなどを聞いていると、決まって頑張ります。という選手が多いことに気づく。

このクラスになると、平均的な人よりも明らかに、相当努力していると思うし、しかも自主的にしている。セルフコントロールをハイレベルでやっている人達が、インタビューなどで、頑張りますというのを聞くと、自分に対して鼓舞していると言うよりも、インタビューの聴き手に対しての気遣いと言うか、コミュニケーションとして使っている人が多いのではと思ったりする。

 

誰から見ても明らかに頑張っている(多分、ハイレベルのプロの領域の人は、それを頑張っているとは考えず、当たり前にしていると私は思っているが)が、ファンや一般の人向けにメッセージとして言っているように聞こえる。

 

また、そういうように取った方が、こちらは、やる気が出る。つまり、あんなハイレベルの人達が、頑張ると明言するんだから、私らぐらいで、ちょっとぐらい、しんどくても大変でも、頑張れるよね。という風にも取れる。

 

こんなことを言う私は、子供の頃から、周りから頑張れと言われるのが好きではない。子供の時は特に、際立っていたが、応援されるよりも、ほっておいてほしいと思っているので、頑張ってと言われなくても、自分でするわ。それぐらい。

と心底思っていて、適当だったけど、そんな感じで人生を過ごしてきた。

 

今でも根底は変わらない。だから、人に頑張ってと言う時は躊躇する。だから、私は頑張ろう。という言葉を選ぶ。これは、一緒に頑張ろうという意味を込めている。

こんな私が、プロの発する頑張ります。というのは、リップサービスもあるとは思うが、一緒に頑張ります。というニュアンスなのかもしれないと思う。

世の中には、この頑張りますと考えること自体がストレスになる人もいる。だから、皆でひたすら頑張りましょうということではない。

 

やっぱり、一人一人の個性に合わせて、やりたいことに沿って、この頑張りますと言う意味が違っていて当たり前だ。だから、頑張ります。という言葉は、一律的すぎて、誤解を生みやすいし、人間関係の中で、使う時は、とても気を遣う。

 

先ほども書いたが、私は自分で頑張りますとはほぼ言わない。今でも、頑張ることは当たり前だと思っているからだ。だけど、プロスポーツ選手が普通に頑張ります。という領域での頑張りますをいつかは発してみたいと思っている。

人間が頑張りますという意味はとても深いと思っている。

 

 

以上