近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

中小企業支援に関わってすでに30年・・・

近藤さんの本業は何ですか?

今、仕事の場面でこう聞かれたら、私が即返答することは2つある。

それは、中小企業支援とIT活用支援の仕事だ。長年、この2つを軸にビジネスをしていると、ここからは離れられなくなる。

 

このブログでも折に触れて書いているが、私は、私の希望とは全く違ってITに関わるようになった。

私が就職した頃は、コンピューターの仕事と言ったほうが、時代感とマッチする。当然、その当時、ITという言葉は存在しなかった。ITという言葉が一般的になって、まだ20数年だ。

 

一方で、中小企業に本格的に仕事で関わりだしたのは、ブレインワークスを創業してからだ。ただ、実は20代にそのきっかけはあった。

初めての就職先がゼネコンで電算室(今でいう情報システム室)に私は配属された。もっぱら毎日が、ゼネコンの会社経営に関わる業務管理を運用する汎用コンピューターのお守りをする仕事がスタートとなった。

その後、業務アプリの開発の仕事などをするようになった。いずれにしても、社内のコンピューターに関係する仕事だった。

 

そして、次の転職先では、今度は、システムエンジニアプログラマーとして、顧客企業のシステム開発に関わった。この時の顧客は、世間で言う大企業が多かった。鉄鋼メーカー、衛生用品のメーカー、住宅メーカーなど、それなりに、色々な業種を経験した。

この辺りまでは、私は、中小企業の仕事には無縁だった。

20代で3社目を経験したのだが、この時に担当した神戸のとある小さな運送会社のシステム開発の仕事が私の転機になった。

私が、その後、口癖のように使い続けた“システムの前に人ありき”が生まれた現場だ。

仕事としては、良好な結果には至らなく、いまでも申し訳ないと言う気持ちもある。

一方では、コテコテのアナログ企業のIT化というのは、実に難しいし奥が深いという体験だけは強烈に残った。

 

そして、31歳の時に、独立をした。

自然と、システム開発の仕事が多くなっていった。創業して、数年たった頃から中小企業の支援の現場が増えてきた。以来、中小企業のIT化支援に本格的に向き合うことになる。

そしてその頃、世の中の流れとは不思議なもので、ITが一気にはやりだした。

そして、たまたま巡り合った出版エージェントとのご縁で、“だから中小企業のIT化は失敗する”を上梓した。

ますます、中小企業のIT活用支援にのめり込んだ。日経BP社の中堅中小企業向けIT活用マガジン“日経IT21”にも連載した。

中小のIT化がなぜ失敗するかに焦点を当てた。

 

並行して、数多くの現場をこなした。

IT化支援の仕事の多くは、結局、IT化する以前の課題や問題だらけだった。創業して15年目ぐらいに、20代での経験がつながった訳だ。

 

そして、今、再び、かつてないほどの強烈なIT活用ブームが来た。またまた、中小企業が取り残されるのではと心配している。

 

ITの健全な活用は、すでに私自身のライフワークでもあり、日本の未来の根幹を支える中小企業の課題でもあり。もう一度、新鮮な気持ちで、中小企業のIT活用支援に取り組んでみようと思っている。

あとしばらくして、本業何ですか?とは聞かれなくなるほどに没頭してみようと思っている。

 

 

以上