近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

台風が近づいてくると毎回想うこと・・・

昨晩ぐらいから、神戸でも強風を感じるようになってきた。

昨日の夕陽も、嵐の前の静けさと同時に、茜色の空がとても印象的だった。

 

 

 

 

 

 

最近の台風は大型化したとよく言われる。

実際に、甚大な被害をもたらすことも多くなった。そういう意味でも、今回も心配は尽きない。

私は、南国徳島生まれで、子供の頃は、台風直撃が多かった。今は、環境の変化で、四国に上陸する台風は少なくなったように思う。

 

私の子供の頃、南国での台風直撃は大ごとだった。台風が近づくと、親父が、雨戸を外から木材を打ち付けて固定した。雨戸が吹っ飛ばないようにだ。そして、台風が実際に直撃すると、玄関の引き戸を一晩中、家の中から、丸太ん棒で押さえて過ごした。

実際には、力持ちの親父が一人で支えていたのだが、子供としてもそれのお手伝いをしている気分になった。そんな体験を何度もしているので、その頃の台風の方が強烈な印象がある。

 

そして決まって、台風が去った数日は、台風一過の快晴とはうらはらに、周囲の田畑が水浸しになった。私の実家は、低地になっていたので、家から数日出れなくなることも多かった。そして、学校を休み、一面が池になった中で、水遊びをした記憶がある。

もう一つ、印象的な思い出がある。私の実家は、四国三郎と呼ばれる吉野川に隣接していた。河口付近で、かつ、紀伊水道に面する小松海岸とも近かった。台風の最中は、吉野川の上流から濁流に混ざって、大木や様々なものが流れていくのが見られた。

そして、台風が去った頃には、小松海岸に大木や電化製品やゴミなど、様々なものが山のように打ち上げられていた。そこを探索することが、子供心に楽しかった。結構な掘り出し物が流れ着いていたりしたからだ・・。

 

こんな感じで、台風が来るたびに、家が飛ばされるかもしれないという恐怖心と、台風が去った後の日常でない、子供心から来る好奇心が交錯していたような気がする。

だから、今でも、台風接近というニュースを聞いたり、実際に、風を感じたりするようになると、そんな感じがかすかに蘇ったりする。

 

最近は、毎回思う事だが、台風で本当に不幸なことが起こらないように願うばかりだ。

昔と違って、台風が大型化し甚大な被害が多くなったような気がする。地球温暖化の影響だとすれば、なかなか、抗うのは大変だ。だからこそ、いろんな転ばぬ先の杖を準備しておきたいし、皆さんにもそうして欲しい。

 

同じ台風でも、ベトナムで遭遇する台風の感覚はまた違う。

10年ほど前に、ホーチミンで大型台風に遭遇したことがある。ベトナムホーチミンは地理的にめったに台風は来ない。一方、中部のダナンあたりは、台風がよく来る。

その10年に一回ぐらいのホーチミンへの台風が去ったあと、街中の街路樹が軒並みなぎ倒されたのを鮮明に覚えている。 

そいう意味では、完全な“忘れたころにやってくる天災”だった。 

 

今の日本では、台風は毎年の恒例になっている。

日本ぐらい自然と隣接して過ごしていると、自然の脅威も感じるが自然との共生も同時に実感する。こんな日本の国の台風、被害ができるだけ少ないことを願うばかりである。

 

以上