近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

セルフレジを使ってみて思う事

ルフレジ。

使ったことがある人はどれぐらいいるだろうか?

コンビニの一部で、セルフレジが始まったのが、まだ、2、3年前だと思う。

 

米国や中国では、セルフレジの店舗が先行した。

日本の普及のパターンは、既存店舗の通常のレジとは少し離れた場所にセルフシレジが設置されているケースが多いように思う。今のところ、お客さんに選択してくださいというスタンスだと思うが、どういう人がセルフレジを選択するのだろうか。

私は、ITには精通している方なので、積極的にセルフレジを使いたいところだが、勝手ながら、正直、急いでいる時などは、なかなかセルフレジを選択する気にならない。

もちろん、実際の精算する時間は、通常レジとは変わらないかもしれないが、今のところは、体がセルフレジに馴染んでいないので、どうしても通常のレジに行ってしまう。

 

もっとも、今のところ、セルフレジが通常レジと並列で設置されている店は少ない。

そんな中、先日、いきつけの100円均一ショップで久しぶりに買い物をした。

通常レジがなくなっている。必然的にセルフレジを使った。もちろん、私にとって初めてではないが、全員がセルフレジで清算しているのを見て、ふと思った。

買い物に来なくなる人がいるかもしれないな。

 

今のところ、店員がサポートしている様子だったが、こういうことに慣れていない人にとっては、負担が大きそうに思う。

日本は、そういう意味では、過渡期だ。コロナ禍での体験も手伝って、日本もようやくセルフで何かするということが、定着する下地はできたと思う。

もともと日本は、人によるサービス力がハイレベルで、それは、日本にやってくる海外の人からの日本の評判を底上げする要因にもなっている。

その最上級が、おもてなしである。

一方で、高齢化、少子化の中で、サービス業に従事する人も激変している。それをカバーするために、海外から沢山の人が日本のサービス業でアルバイトをしている。

 

居酒屋は言うまでもなく、いまやコンビニでも当たり前だ。今や、彼ら彼女らの労働無くしては、日本のサービスは成り立たない。当然、日本人がしていたサービス力には劣る所があるが、これは仕方のないことだ。

こういう変化が街中でも分かるようになってきたのが、10年ぐらい前の頃だろうと思う。

 

私たち日本人は、過剰なサービスを求めていた時期はあった。今は、少しは、サービスとは何か、コストもかかるし、手間もかかるということも実感しつつある。

そこに、IT先進国からの流れで、セルフレジの登場だ。正直、幾ら合理的だと言っても、日本中がそうなってしまうと、日本のサービス力はどうなっていくのかというジレンマもある。

 

もちろん、高級旅館や高級ホテルクラスのおもてなしは、今後も健在だろうが、日本全体を観た時に、セルフレジの店ばっかりになったとしたら・・・。

まあ、複雑である。

 

私は以前から推奨していることがある。今や、ECで頼めば、すぐに配達してもらえる。早朝に頼めば、モノによっては、その日中に配達可能なものもある。一方で、配達は急がないのであれば、割引しますというサービスも生まれた。

 

いずれにしても、サービス業と同じで、運送業も今のところは完全に人頼みだ。ECがこれ以上拡大すると、運ぶ人がいなくなる。

大型のもの以外は、買い物をして、自分で家に持って帰る。昔の様にセルフ運送が必要な時代は、もう目の前である。

 

 

以上