近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

SDGSについて改めて考えてみた

酷暑の日々が続く中、今週の火曜日、KOCOAでハチドリ倶楽部のセミナーを開催した。

 

ハチドリ倶楽部は一般社団法人SDGsソーシャルデザイン協会が運営している。この代表理事が、都築冨士夫さんだ。私は都築さんとは、10年以上のお付き合いになる。ご縁があって、今年、私も理事の役割を拝命した。この一般社団法人の活動は、HPによると、

SDGs関連の情報交換・問題解決
SDGs交流会、相談会の開催 ・SDGs勉強会、セミナーの開催
SDGs事業におけるパートナーシップ構築
・Webサイト上でのSDGsの取り組み紹介 ・SDGsパートナシップコーディネート
SDGsの優秀な取り組みに対しての表彰
・ハチドリ俱楽部SDGsアワード

 という活動をしている。

 

中でも、ハチドリ倶楽部の活動の志と趣旨が素晴らしい。私はハチドリ倶楽部に出会うまでは、ハチドリの持つメッセージは、正確には知らなかった。

HPの都築さんの言葉を引用する。

 

私たちがハチドリのようにSDGsの目標達成に向かって、いまできることから取り組み、日本中にハチドリの仲間を増やし、子供たちに素晴らしい地球をバトンタッチできればと思っています。

 

ハチドリの物語が以下である。

 

「ハチドリのひとしずく-いま、私にできること-」辻 信一監修 引用

 

森が燃えていました

森の生きものたちは われ先にと

 逃げて いきました。

でもクリキンディという名のハチドリだけは

いったりきたり、

口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは

火の上に落としていきます。

動物たちがそれを見て私たちがハチドリのようにSDGsの目標達成に向かって、いまできることから取り組み、日本中にハチドリの仲間を増やし、子供たちに素晴らしい地球をバトンタッチできればと思っています。

 

最近、世の中はSDGsを知らない人が珍しいと思える勢いだ。特にビジネス社会では、今や経営者に限らず、働く者の常識になっている。とはいえ、まだまだ、知らないままの人、誤解している人など、まずは啓もうをどれだけするかという段階だろう。

一方、大企業は、エクセレントな会社であれば、随分前から社会貢献として、様々な活動をしている。国連が2030年をゴールにサスティナブルな地球にしようという強烈なスローガンで拡がっている。

私の知る限りでは、3年前のベトナムでは知っている人は少なかったが、あっという間に広がった。何においても、まずは知ることが大切である。そして、それぞれの立場で問題意識を持つ。

知らないこと、疑問に感じることを学ぶ、専門家だけでなく、地道に活動している人の意見も貴重だ。

目指すべきゴールは、全世界の人にとって同じだ。つまり、健全な地球をどう維持するか?

そもそも、人間がいなければ、地球に不健全な事は起こらなかっただろう。というのが多くの識者の意見だ。私もそう思う。

だからと言って、自己否定しているだけでは何も始まらない。人間は、好奇心や意志でチャレンジが好きな動物だ。私も未だに、なぜ、人間が都市を創り、飛行機を飛ばし、宇宙を探索するのか。車を創り、しまいに自動運転もする。

 

動物だから争いごとはゼロにできないにしても、こういう争いに最先端技術を駆使する。一体、何がしたいのか、どこに向かっているのは分からない。ただ、今一つだけ言えるのは、まだ、間に合うかもしれない。これが今のSDGsブームを加速しているのであれば、これは期待できる事である。

もう50年以上前に、有識者が設立したローマクラブが、地球の未来に警鐘を鳴らしている。流石に、全く何もしてこなかった人類ではないにしても、いまだに、地球を破壊する、痛める活動に加担したままの企業や生活者も多い。危機を感じるのと、実際に行動に移る間には、程度問題はあるが、かなりのタイムラグがある。日本の高齢化社会についても、こうなることは、データ上、20年以上前に分かっていた。私の知る限り、警鐘を鳴らす人はいたものの、実際に、高齢化社会の課題解決に正面から取り組んでいた経営者や企業は皆無だ。確かに、介護ビジネスが一世風靡した時期もあった。しかし、その後を見れば誰でも分かるが、ビジネス参入の動機が不健全で不純だったと言う事例は枚挙にいとまがない。

幸いにして、デジタル社会が進展している。便利になるとか、効率がさらに良くなる、楽しく暮らせるとかいうことを全く否定はする気はないが、そんなことよりも、健全な社会の創造に向けての、記録と見える化に上手に、文明の利器を使う。こういうことができれば、人類の未来にも希望が持てると思っている。

SDGsがそのきっかけになればと思って、活動している。

 

 

以上