近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

ダメな理由を言うのはタイミングがある

こんなタイトルで書きだすと、私の周囲にいる人達に怒られそうだ。

私は自他ともに認める“アグレッシブ”な性分だ。

長年のビジネスパートナーが、誰かに私を紹介して頂く際には、本当にそう伝えるようだ。

とにかくアグレッシブな人だと。

 

実は、40過ぎぐらいからこういう表現をされることが多くなったが、その当時は、あまり気に入っている私への見方ではなかった。シンプルに言うと、本音は慎重だし色々と熟慮しています。こんな感じでちょっとした反論をしたくなる気分もあった。

 

それが最近どうかと言えば、自ら積極的にアグレッシブな人とPRしたいぐらいである。その感覚の変化は何だろうかを、実は、時々考えることがある。

 

最近の私の日常は、何かと何かをつなぐことと言っても過言ではない。だからと言って、世の中にない斬新なものやスケールアップしそうなビジネスモデルを四六時中探している訳ではない。

玉石混交と言うか、ビジネスのインパクトを前提に考えている訳でもなく、当然に儲かりそうだからという尺度でもない。

冷静に考えてみても、何かを生み出したい衝動だと思う。

世間でもこういうタイプを評して、好奇心旺盛で攻め型の人と言うだろうが、今の私は、全くこういう世界を楽しんでいる。

もっとも昔から、好奇心は旺盛なタイプなので、根っこは変わっていないが、私の様なビジネスを30年近くしていると、正直、面白いようなネタが湧いてくる。

集めているかと言うとそういう感覚はすでにない。感覚的には、すでにそういう何かを創造するようなネタが充満している場のようなものがあって、そこにハマっているような感覚だ。

ただ、私の様なタイプでなければ、近づかないし、きっとゴミの山に見えるかもしれない。少なくとも私は、それを混沌とした世界で捉えていて、ここに未知の楽しみを感じている。

 

だから、日々、起こる事、生まれることが楽しいのだ。今あるものが、何かとつながり、新しい展開になる、斬新な切り口の商品やサービスのアイデアが浮かぶ。当然、それはビジネスだけの話ではなく、人間がどう生きるべきかといった哲学的なものから、アフリカの貧困をどう解決するかと言った社会貢献的なネタもある。

 

別の言い方をすれば、未知への遭遇だと思う。

昔、こんなタイトルのSF映画があったように思うが、知らないことを知る楽しみ。知れば知るほど知らないことを知るがゆえに、どんどん刺激される好奇心。

こんな感じで、毎日を過ごしていると、常に肯定的な発想や意見に囲まれていたいと思う。

 

だが、肯定意見だけは、進歩はない。

ダメな理由を言うタイミングを、改めて考えてみる。

実は、これは、物事を成就したり仕事の結果を出したりするためには、とても大切な要素だ。

私も、何かを実際に進める時は、リスク分析は当然のこととして、構想通りに進まない可能性や阻害要因などは、徹底的に洗い出す。

 

つまり、構想やアイデア段階では、超アグレッシブに考えるが、実際にそれを実行に移す、資金を投入して、具体的に投資的な活動を始める。

この段階では、徹底的に石橋をたたいて渡る。

 

簡単にまとめてしまえば、切り替えの話でもある。構想やアイデアだしの時は、肯定的に徹底的に話を膨らましてみる。ブレインストーミングと同じである。そして、いざ、実行に移すときは、現実を直視して、使えるリソースを精査して、実現できる可能性の検証もして、そして、PDCAを厳格に回しながら進む。この過程でも、ダメな理由を徹底的に出していく。

 

そうやって、試行錯誤を繰り返しながら、実現に近づいていく。

そういう意味では、やっぱり、攻め役と守り役は、役割分担なんだろうと思う。

 

 

以上