近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

パットもドライバーも同じ一打

ゴルフは実に不思議なスポーツの一つだろう。

メンタル的な要素が強いとか、自然環境の中でするが故のドラマであるとか、競技時間が結構長いであるとか、特徴のあるスポーツである。

 

経営者が一番好きなスポーツでもある。

今回は、ゴルフの話をベースに仕事との共通性を考えてみる。

私が取り上げたいのは、パットもドライバーも同じ一打という話し。

 

ゴルフをしたことがない、ゴルフを知らない人には、分からない話だと思うので、ちょっとだけ、解説を先にしたい。

 

ゴルフというのは、球技である。基本的には個人戦だ。ピンポン玉ぐらいの大きさの固いボールを、道具を使って、遠くにある一升瓶の大きさ位の円形の穴にボールを入れるスポーツだ。

遠くに入れるというのが、どれぐらい遠くかであるが、この長さがマチマチである。ゴルフは基本、18ホールで競う。つまり、ティーグラウンドという場所から、ボールを打って、グリーンと言われる奇麗な芝でできた場所のどかに穴が開いている。

そこにボールを道具を使って入れるスポーツである。

細かいことを書きだしたらきりがないが、基本的には、地面の上にボールを置いて、クラブという道具を使って、ボールを打つ。最初の一打を打つ時には、ドライバーといって、一番飛距離がでる道具を使う。これも個人差が大きいが、女子プロで250ヤードぐらいだ。ヤードというのは、0.9を掛けるとメートルになる。だから、230メートルぐらいということになる。

 

仮のこのホールを360ヤードとすると、次は110ヤードであるので、この距離が打てるクラブを使う。こういう道具をアイアンと呼ぶ。

そして、二打目でグリーンの上に乗ると、次は、パットという道具を使って、転がして、穴に入れる。

 

こうやって、文章で書いてみると中々表現するのは難しいスポーツだ。とはいえ、他の野球にしてもサッカーにしても、文章だけで競技の内容を伝えるのはどれも難しいという気がする。

 

今日の本題に戻るが、ドライバーで正確に250ヤードを飛ばすのはとても難しい。一方で、私の様なアマチュアにとっては、このドライバーでボールを飛ばすと言うのは、とても楽しいことである。

仮に、会心の当たりで、絶好のポジションにボールを飛ばすことが出来たら、それだけで気分が高揚する。ガッツポーズも出たりする。

 

一方で、グリーンの上をパットでボールを転がして、穴に入れることもとても難しい。

簡単そうに思いがちだが、アマチュア程度でもこのパットで悩む人も多い。パットと言えば、ゴルフをやったことがない人でも、パットゴルフという遊びが、レジャー施設にあったりするので、馴染みがあるかもしれない。

これまた、パットにしても、20ヤードぐらいの時もあれば、3ヤードぐらいの時もある。距離もまちまちだが、長いと基本的には難しくなる。

 

ところがである。このスポーツの魅力の原点はここにあると思えるぐらい短いパットというのが難しい。ここはセンチで書くが、例えば、40センチほどの短いパット。さっきの遊びのパターゴルフだとミスする人はまずいない。

 

ところが、プロでもまれにあるが、プレッシャーがかかる局面だと、これぐらいの距離でもアマチュアは結構ミスをする。

せっかく、ドライバーで250ヤードを絶好のポジションに飛ばした結果、これも一打にカウント。最後、パット40センチも一打。

 

スコアに記録するときは、全く同じ一打なのである。根本的にルールが違うので、これと同じようなスポーツは他にはないのだが、それにしても、この一打の中身は全然違う。だけれども、250ヤードのドライバーショットも40センチのパットも同じ一打である。

どっちが、難しいと思うか?

 

それは人、それぞれではあるが、両方難しいというのが私の結論である。なぜなら、同じ一打なのである。反対に言うと、ミスをしたとしたら、どちらも痛いミスになる。

 

最後に、これを仕事に置き換えてみる。

こういった類の仕事は世の中に結構ある。数日間かけて、創り上げた企画。これを・・・。

たった一瞬の気のゆるみで台無しにしてしまう大チョンボ

ゴルフだと、ドライバーだろうがパットだろうが、他のクラブだろうが、同じ一打。

仕事も同じ。一連に関連したするべきことに、些細なことは一つもないのである。

 

 

以上