近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

結果に一喜一憂しない境地とは?

 

結果に一喜一憂しない人は世の中にいるのだろうか?

私は子供の頃、極端なあがり症だった。

だから、人前で何かするようなことになると、心臓がのどから飛び出るぐらい緊張した。 

例えば、音楽の授業で歌を歌う。ちよっとした演劇で台詞を言う。そもそも授業中に先生にあてられて、何かを話することすらドキドキだった。

 

今どうかと言えば、根本的には変わっていないが大抵のことには動じないという外からの印象が私にはあるようだ。確かに図太くもなった。ただ基本的には慣れただけだと思っている。

 

それと良くある話で、案ずるより産むがやすし。

大抵のことは、する前に思っていたほどの困難でもなく、試練でもない。緊張のあまり本番では何をしたか覚えていないことが多かったが、なんとなく、結果は上手くいったことが多かったように思う。

単純に言えば、やったことがないから、失敗したらどうしよう。それに加えて、人前で恥をかきたくない。笑われたらどうしよう。子供心の中で、必要以上に周りの目を気にしていたと思う。

 

そもそも、子供の頃は、私は何事にも自信がなかったので、人前で何かするのが自己PRの場であるとは、気付かなかった。

今となっては、人前に出るのは、基本的には自分の意志が多いので、それこそ、失敗しようが、恥を書こうが基本的には一喜一憂はしなくなった。

 

自分の事はさておいて、では世の中の人はどうなんだろうか?真っ先に、プロと呼ばれる人はどうなんだろうかと考えることが時々ある。

 

今でも印象的なのは、紅白に何度も出ていた有名な女性の歌手が、実はステージは毎回緊張している。いつになっても慣れない。と話しするのを20年ほど前に聞いた。

これは私の仕事人生でも役に立った。

間違いなく、プロでも本番前には緊張する。

 

毎回、真剣に取り組めば取り組むほど、人間は緊張する。それは自信がないとかの話ではない。しかし、やっぱり結果は気にしているのではないかと思う。

そんなことを考えていると、人間は、やったことがないこと、慣れないことに緊張するようにできているのではと思う。動物はきっとそんなことを思わないと言うか感じないのではと思うが。

 

"人間万事塞翁が馬"ということわざを座右の銘にしている人も多い。

改めて、調べると・・・実用日本語表現辞典には次のように書いてある。実に分かりやすい。

 幸不幸は予期し得ない。何が禍福に転じるか分からない

 

世の中、なるようになる。という心境は大切だ。だからと言って、開き直る事ではない。

このブログでも以前、後悔と反省は違うと書いたこともあるが、やはり、済んだことはくよくよしても始まらない。覆水盆に返らずである。

 

こんな風に考えていくと、昔の人も今の人も、終わったことに一喜一憂せず、反省が必要な事はしっかりと振り返り、次も失敗するかもしれないが、また、前進しよう、チャレンジしよう。こんな感じで人間は昔から繰り返しているように思う。

 

実際、人生は長いようで短い。何が起こるか分からないのが人生である。どうせなら、たった一回きりの人生、楽しくというのは当然だが、その前に、結果に一喜一憂しながらも、目指すは結果に一喜一憂しないような選択と行動。こんな感じが人間らしいのかなあと思う。

 

 

以上