近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

仕事の遊び心

仕事の遊び心。

自分で言うのもなんだが、結構ある方だと思っている。もっとも、こういう類の話を、ビジネスで関わっている人とはめったにしない。

 

理由を考えてみたら、それは至極当然で、私の仕事柄、お付き合いは殆ど経営者である。上場会社の社長から中小企業の創業者、そして、ベンチャー企業の経営者など概ね社長業もしくは、何らかで経営に関わっている人とである。

 

そういう意味では、仕事という概念から離れている人達とのお付き合いがベースになる。このあたりの方々になると、仕事と言うよりは経営をするという立場なので、そうなると、仕事の領域を超えて、個人の生き様や社会貢献意識などと相まって、どれが仕事でどれが仕事でないのかは区分することは困難だ。

 

私なりに、仕事での遊び心というのを整理してみる。

一つは、余裕を持つという意味がある。

もう一つは、本当に楽しくするために笑いを交える。こんなこともあるだろう。

そして、もう一つは、仕事と言ってもやっぱり、人間関係の中で、人生を楽しむのであるから、この視点で仕事をとらえることも遊び心と言える。最後にもう一つ加えると、メリハリやオンとオフの話である。仕事をプライベートに持ち込まない、プライベートのことを仕事に影響させないということだ。これも、見方によっては遊び心である。

 

私は、働きだした頃、仕事を軸に生活していなかったので、仕事はついで感でやっていた。たまたま入ったゼネコンでやりたいとも思わないコンピュータの仕事になった。だから、仕方がないという世界である。

一時期、理不尽だと憤っていた時期もあったが、それも若気の至りで、時がたって、人生経験もそれなりになってくると、そもそも、世の中や人生はそんなもの、つまり、想定外の事だらけ、自分が理想を掲げるのは良いが、どの人を見ても、キャリアパスは偶然で成り行きであることも気づいた。

もっとも、冒頭に書いたように、経営者中心だから、一般の働く人とは違う世界だろうが、少なくとも、私の周りは、レールに乗っかっていない分、遊び心が常にある。

それは、別の表現をすれば、好奇心旺盛という事になるだろう。人生は長い、働く期間も長い。一心不乱に仕事に没頭することも大切だが、それが何十年とは普通は持たない。

だから、回り道も無駄道も、時には休むことも必要だ。なるようになるさという感覚は究極の遊び心だと思う。

 

私がずっと心がけていることは、仕事を如何に楽しく面白くするかだ。ところが、これは、諸刃の剣である。プロの領域の人は、ブレる人はいないが、楽しく面白くというのを単なる雰囲気や語録のように取る人も結構いる。若いとなおさらだ。

 

簡単に、私なりの説明をすると、要するにこれもメリハリだ。仕事の結果を想定通り達成しようとすれば、それはシビアな世界だ。緊張感や集中力は半端ない。笑いのかけらもないだろう。

 

だが、そうは言っても、物事には間がある。インターバルだ。休憩タイムと言えば分かり易いだろうか。こういう時こそ、笑う。バカ話をする。

 

単なるコミュニケーションとは違う。脳みそを刺激する感覚だ。そうすると、そんな他愛もないやりとりから、ひょんなことから仕事の成果に貢献するようなネタが出てきたり発見があったりする。まあ、こんな風にそもそも仕事の遊び心は結構適当なあいまいな話しである。

 

私はあと何年働いているかは分からない。私に分からないのだから、周りの人は誰も分からない。だからこそ、1日1日、遊び心をもって過ごしたいと強く思っている。

 

 

以上