近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

大人になるという事を考えてみる

成人が今年から18歳になった。

還暦手前の私にとっては、とても遠い話に思える。

私が学生時代、20歳というのは大人になる感覚があったような気がする。

成人が18歳になったということは、単純に18歳から大人になるということなのだろうかと考えてみた。

 

成人と大人という意味は微妙に違うと思うが、成人の反対語は、未成年とある。

人生100時代、成年になるのが早くなることをどうとらえればよいのだろうか。

 

実は、私は、子供の頃、早く大人になりたい思っていた。理由は結構シンプルで、大人が自由に思えたからだ。

もっとも私の周りの大人は、農村だった関係で農家の人が多かった。その分、いわゆるサラリーマン家庭の大人にあこがれていたような気もする。

 

自分の人生を振り返って、いつから大人になったのだろうかと考えても、明確ではない。確かに、成人式の時は、大人になった気分にはなった。ただ、私の場合は、学生生活を謳歌していたので、変化はまったくなかったと言える。

 

次のステージは社会人になった時だ。働く意欲はともかく、曲がりなりにも自分で給与を稼ぐようになった。これはこれで、大人に近づいた気分になった。子供の頃のあこがれに近づいたと言える。

次に大人を意識したのは、親になった時だと思う。もちろん、親と大人の定義は違うが、肉親として、赤ちゃんが誕生すると、我が大人でないといけないという自覚が芽生えたように思う。

信号を渡る時でも、自分の子供と一緒にいると、振る舞いが変わった。20代はこんな大人感覚だった。

 

31歳で創業した時は、大人かどうかの意識はゼロだったと思う。むしろ周囲からすると無謀なチャレンジと言われた時代背景で、むしろ、好奇心や想いだけで突っ走る子供の感覚だっただろう。

こんな起業でも、しばらくすると社会的責任の意識が芽生えてくる。特に、雇用責任だ。社員が100人になった頃、周囲からも色々と言われた記憶がある。会社員とは違う、経営者としての大人感覚だった。

 

そして40代になって、だんだんと先輩経営者との付き合いが増えてきた。今だったら、60代、70代の経営者、とりわけ創業社長との付き合いが多くなった。

自然と年齢を重ねてきたのもあるが、一回り以上の先輩は、とても大人に感じる。

 

人生100年時代、本当に60歳でも大人なのだろうかと最近思うようになってきた。これは2つの意味がある。 

 

人間は成長という意味では、死ぬまでそうし続けるのが良いと思っているのが一つ。だから、60歳程度では、子供であろうと思うようになってきたのである。

 

もう一つは、まだまだ、チャレンジしようとする時に、過去を振り返って妙な大人になる事を避けたい。つまり、何歳になっても好奇心旺盛で、チャレンジしたい。

 

人生を満喫している先輩と接していると、本気でそう思うようになってきた。皆さん、お幾つになっても子供のように好奇心旺盛で純粋で、それでいて人生経験は豊富。人生を楽しむという事は、いつまでたっても子供で良いのではないかと最近は思っている。

 

 

以上