近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

情報収集を魚釣りで考えてみる

情報収集は私の事業活動の生命線だ。

もっとも、私に限らず経営者や第一線のピジネスパーソンで、情報活用の重要性と価値を分かってない人はいないだろうから、日々、何らかの情報収集活動をしているのは間違いない。

 

この情報収集という表現は、仕事に限らず一般の生活でも通用する。そういう意味で、仕事における情報収集の本質は少しピンボケする感がある。

日本は久しく、情報はタダと言われてきた国であるからだ。

エクセレントな大企業であれば、価値があり貴重な情報には、しかるべき対価を支払って、活用することが当たり前だ。例外はあるとしても、あわよくばタダで活用とは考えている人は、実際色々と接してみて、ほとんどいない。 

その企業にとって価値があれば、対価をきっちり払ってもらえる。そう意味では、仕事はスマートだ。

 

ところが、それ以外、特に中小企業や個人事業主の世界では、タダで情報を得ようとする人が多い。その結果、中途半端な情報を掴んだり、お互いの信頼関係を損なったりすることになる。その反面、コンサルタントには、しっかりした対価を払っていたりする。

そもそも本来は、情報はタダではないのである。だから、収集の意味合いと言うのは、企業活動の中においては、対価が発生するということを基準に考える方が良い。

もう一つ、情報を検索する、探す。という表現もビジネスの現場では馴染んでいる。

収集よりもピンポイントに感じるが、私はむしろ、検索の方が収集よりももっと曖昧で、範囲が広いと思う。要するに自分が好奇心を持っていることなら、特段今のビジネスに関係なくても、探すことを楽しむようになる。

 

話は変わるが、先日、ふと思いついた。

情報収集は魚釣りに似たところがあるのではと。

 

魚釣りをしない人もいるだろうから、魚釣りを単純化して説明すると、魚釣りをするのは、日本においては、海、川、池が考えられる。一般的には、魚釣り禁止となってない限りは、魚釣りは自由だ。

だから一見、タダで魚を釣っているように思うが、魚釣りをする道具やエサは当然にお金がかかる。これは流石にタダという訳にはいかない。あとは、狙いを定めたら釣り糸を垂らしてひたすら獲物が釣れるまで待つ。

 

私も子供の頃は魚釣りが日常だったので、魚釣りの印象はひたすら待つという活動であると思っている。大人になってからは、魚釣りを時々はしたことがあるが、時間がもったいなく感じて、本格的にはしていない。

 

自分の人件費を無料と考えても、投資対コストが見合うかと言えば、なかなか難しい。最近では、このあたりは魚が釣れる場所ですという情報は結構出回っている。

Webや専門雑誌で幾らでも見られる。そういう意味では、あたりはつけやすい。

 

情報収集も結局こういう感覚と似ている。

手っ取り早く成果が出るものではなく、待てる我慢力が必要だ。そして、少しでも効率よくしようと思えば、どのあたりに有益な情報があるかの辺りはつけたいところだ。

情報が豊富な人と知り合いになる、目利きサイトを見つける。今どきは色々とある。

 

もう一度、魚釣りの話に戻ると、成果優先を考えれば、人工の釣り堀に行けばよい。囲われた場所に魚が沢山泳いでいるので、我慢は必要がない。ただ単に、魚を釣ることを楽しむことが出来る。ただ、決まった魚しか釣れない。これは当たり前の話である。

 

情報収集でも一緒で、有償で手に入れる方法は今どき沢山ある。ただ、それは有償である以上、他のものがお金出せば、その人も使うという事である。

 

私は、今は日常、釣れるかどうかわからない情報をひたすら、来る日も来る日も待っている。ただ、それは受け身ではなく、どこにいったら有効な情報が見つかるかに関しては、日々、鍛錬しているつもりである。

私は、いつか時間が出来たら、1日中魚釣りをしたいと言う願望はもちろんある。

 

以上