近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

知れば知るほど幸せのチャンスが見えてくる

高齢化社会ほど実態の見えにくいものはない。

原因は幾つもあるが、最大は思い込みであろう。

また、様々な世代の無関心もある。

 

残念ながら、シニア自身も高齢化社会の現状を知らない人が多い。

波平の話ではないが、未だに60歳を過ぎたらご隠居モードの人も多い。必ずしも田舎暮らしだからそういう訳ではない。むしろ、田舎は昔から農業などでは生涯現役であり、引退と言う言葉はない。

一方で、人生100年時代という言葉が独り歩きして、不安を助長するメディアなどに流されてしまう。

もちろん、現状を知れば知るほど不安が助長される部分もあるが、ポジティブに発想するために知ることは何事につけても大事だ。気分で不安を増幅するのではなく、正しく不安を持つことが大切だ。

 

現実は、暗くなるような日本の高齢社会の課題もあるが、私の考えは、課題があればあるほど、その気になって改革や改善をすれば、より良い世の中になる可能性がある訳である。

 

70歳になっても80歳になってもバリバリ現役感のある方々の存在は、シンプルに同世代にも勇気をもたらすだろうし、シニア予備軍にとっては、目指すべき羅針盤としてとても貴重な存在である。だから、アクティブシニアはもっともっと、情報発信や自己表現を行っていただきたい。

 

そうすると、色々な活躍している人がいるということを知るだけでも良い影響を受ける人は沢山いる。

こういう風に考えると、高齢化社会に関しては、現状や未来の可能性を理解している人は少ないのが現状である。

知れば知るほど、ワクワクする情報や活躍する人は沢山いるのに、残念だ。

 

一般的には、シニアに近づくと思い込みが激しくなる、フィジカル的にも行動範囲が狭まる。

年齢を重ねた人の特徴として、最近、記憶力が落ちてきてね。という会話はよく耳にする。たしかに、これは事実のようだが、それは短期記憶の話だ。今どき、シニアでなくても、短期記憶を頼りに生活したりビジネスしたりする機会は減ってくる。

記憶というのは大切だが、もはや単なる記憶力だけで、仕事したり幸せの生活をおくったりする時代ではない。IT社会の恩恵を上手に享受していければ、年齢からくる衰えなど簡単にクリアできる。

 

そういう意味でも、シニアにとっても生きやすい時代の到来と言える。世の中の変化を知っておくことはとても大切である。

 

昔の感覚でいると、高齢者にとってもQOLが高められるせっかくのサービスや仕組みがあるにもかかわらずその恩恵にあずかれない。

では、そういう世の中の変化やアクティブシニアの存在などを知るためにはどうすればよいかであるが、それはつながることを意識することが最も大切である。

 

今どきは、インターネットなどで検索してもそれなりに情報は見つけることが出来るが、インフォデミックと揶揄される情報洪水の時代、シニアがこの中で、自分にとって有益な情報を選別することは、なかなか骨が折れる。

時として、詐欺まがいの行為をする人たちも存在する。安心安全に必要な情報にアクセスするためには、やはり、信頼できる人とのつながりを構築することが一番である。

 

ここ数年、日本の高齢化社会を改善しよう、シニアになっても住みやすい日本にしようと頑張っている人たちが増えてきた。

シニアのQOLを高めるためのサポーターも沢山存在する。少しでも一つでもシニアに貢献しようと活動する人も少なからずいる。

 

シニア当人だけでなく、学生たちのような若い世代も、オンラインなどの普及なども相まって、気楽に接点が持てるようになってきた。こういう多様なつながりの中で、気付けることも沢山ある。

積極的に世の中を知るためのアンテナを張っておくことはとても大切な事である。

 

シニアの課題=全世代の課題でもある。

最後に大まかな活動フローをまとめる。

まずは知る、そしてつながる、新たに知る、そして前向きにシニアライフを楽しむ。こんなサイクルを提唱し実現したいと思う。

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以上