近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

本を読んでいて思うこと

最近読書にハマっている。

とは言いながら、時間がない。

ストレスとまではいかないが、読みたい本が沢山あって、Amazonで購入だけしておいて、読む機会がなかなかない。つん読に加えて、書棚に並べている本がどんどん増えていく。

 

 

実は、これはこれで満足している。

何かの巡り合わせやヒラメキを頼りに、気になった本を手元に置いておく。これで結構満足感は高いし、得るものは大きい。

当然、いざという時にすぐ読めるし、それこそ書店ではないが、棚に並んでいる本をたまたま手に取って読むと言うのも結構乙なものだ。

 

一方で、以前のブログの書いたことがあるが、世界中の本の中から、自分が今読むとベストな本を探し当てて、実際にそれを読めたら最高だと常々思っている。

DX時代、急速に世界中の本が検索できる方向に向かっている。記録の時代の所以だ。過去の本も電子化が進めば、いずれは、世の中の本は全てデジタル化される時代もそう遠くない。そうすると、探すことは、いとも簡単にできるよつになる。

 

そして、お金さえ払えば電子書籍として入手できる。ところが、人間が読むスピードや読解力の向上には限界がある。

例えば、私が仮に起きている時間に読書だけすれば、200Pぐらいの本一冊数時間として、1日に4冊ぐらい頑張ったら読めるかもしれない。年間で、1500冊ぐらいになるか。

 

それでもたったこれだけだ。

こんなことを時々思い浮かべながら、別の方法はないものかと考える。読書時間を短縮する類のサービスは随分前から存在する。それはサマリーするというサービスだ。一冊の本を数ページに要約してくれれば読むのとは意味合いが違うが、本の中身を掴むと言う意味で、劇的に冊数が増える。

 

ただ、この要約は結局、1つのパターンを読むのが限界だろう。もちろん、複数の人がそれぞれに要約したものを読むという方法があるが、そこまでするなら、実際に当該の本を読む方がよさそうだ。

 

実は、私が実現したい画期的な読書方法がある。まあ結論から言うと一般の読書の概念とは違う方法だ。

本にも色々と種類がある。本はためになるとは言え、小説などはフィクションであり、知識を得ると言うよりは、娯楽であり、気分転換である。

主人公やストーリーに感動する共感するという部分のウエイトが高いので、小説は全部読まないと要約では意味がない。

 

一方、知識を得たり、研究成果を知ったり、出来事の真実を知ったりすることに関しては、考え方によっては全部知る必要がない。 

ある程度、下地がある前提であるが、知識のパズルを埋めるような本の読み方もあると思う。実際私は、仕事に限らないが、ある分野に精通したり、興味のあるテーマを深耕したりするときには、関係する書籍を最低数冊は同時に読む。

 

そうしないと、俯瞰的な見地は見えてこないし、多面的に考察できないと、知識や考えに偏りができるので、それを避けるために、できるだけ多くの関連書籍は読んでおきたい。

実際にそういう風に読書することが最近は多く、これは身近のものに例えると、パズルを埋めるようなものなのである。

だから、自分があまり詳しくないテーマで最初の本は、全部新鮮である。次の本は、その感覚が減る。次々と読んでいると、最後の方の本の参考になるところや新鮮な事は、限られてくる。

 

逆に言うと、たまたま最後の方で読んだ本を最初に読むと、とても新鮮だったりする。

 

こんな感じで、ランダムに読む読書も面白いもので、これがパズルを完成させるようなものなのである。ただ、絶対に必要なのは、どんなパズルを完成させたいかのイメージと下地になるある程度の知識やノウハウは必要である。また、完成したパズルはつねに未完成で、知らない事の始まりであるという感覚が大切な事は言うまでもない。

 

以上