近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

シニアにとっての夢って何だろう

子供の時は、将来の夢がある。

少なくとも、親や学校の先生、周囲の人は夢をもつように促してくれる。

その結果、全員が夢を持つわけではないが、自分自身を振り返っても常に些細な夢はあった。

小学生時代は、大工さん、中学校ではタクシー運転手、高校生の時は、すし屋の板前さん。

こんな感じて夢はあった。

 

結果的には、これらは実現はしていないが、それに近いことはできている。そして、これから先、達成したい夢、実現したい夢は沢山あるが、現実的には、限られた時間の中で何をするかの選択に入っている。

私は今、還暦手前である。

 

そして、周囲には、10歳上、20歳上、30歳上の方々とのお付き合いがある。皆さんに尋ねたわけではないが、シニアの方はどういう夢を持つのだろうか?とても興味がある。

人間は平均的に50歳を超えたあたりから、社会への貢献意識が高まってくる。

これは、拙著“もし波平が77歳だったら”にも書いたが、結晶性能力が高まってくるのが理由のようだ。

実際、周囲には、若い頃、例えば、30代、40代でお金儲けだけを考えて会社経営をしていた人が、社会貢献に没頭する人は結構多い。色々な試練や葛藤を潜り抜けて、大切なものに気づく。

こういう感覚もあるだろうが、シンプルに人間の成長と共に変化する意識や考え方に起因することも大きいのではと常々考えている。

 

そういう意味で、自分自身がこの先、どういう変化が起こるのかは、自らで試せると言う意味での興味もある。

一度、シニアの方々に自分の夢を語っていただく機会を創ろうと思っている。さらには、子供達と夢を語り合う場もあればもっと面白いし、様々な人にとって、有益で価値のあるものが生まれそうな予感がする。

 

例えば、子供達になんと伝えるか?

想像するだけでもワクワクする。

例えば、夢破れたシニアの方が仮にいたとして、そういう人が、子供達に夢を持ちなさいよ。と言えるのか?夢は実現するものではないよと、諭すのか。それだけでも深いものがある。

 

私の実感としても、シニアの方々の大半は、子供たちの未来、人類の未来に想いを馳せる。シンプルに言うと、いつまでも自身が生きていることはありえないのだから、遺伝子的振る舞いとしても自然の話だと思う。

 

とはいえ、今のシニアの方が今に貢献できることも沢山ある。

一つは、ご自身の人生で見て来た日本、世の中の変化、失敗、日本が成長してきたからくりや活動の実態。こういったものを残す役割があると思う。また、若い頃から変化してきた自身の人生観や価値観、社会的意識も語ってほしいと思う。

 

私は、未来の記憶と言う考え方が、大好きだ、これは、池田貴将氏の"未来記憶"で書かれている、過去の記憶の箱、現在の記憶の箱、未来の記憶の箱という考え方で、未来の記憶の箱が大きい人は、人生が豊かであるという風に私は解釈している。

 

シニアの夢と言うのは、未来の記憶の箱であると私は思う。

夢は夢なのだから、未来の記憶の箱はできるだけ大きい方が良い。そして、社会に役立つ、人類の未来に貢献できる夢であればなお良いと思う。

 

夢は自分で実現するものだけではない。人に伝えて、共感して、それを後生が引き継いでいく。いつそれが実現できるかという観点も大事だが、人類が夢を追い求める動物である以上、100年先の夢をシニアが語っても私は何の違和感もない。

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以上