近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

少数派がもっと活躍できる時代への期待感

世の中の変革が求められている。

働き方、会社のあり方、環境問題、日本の農と食の問題。

変えるべきことは沢山ある。

何も新しくすることだけではなく、昔に戻ることも大切であることは言うまでもない。

もちろん人間社会は人類誕生以来、進化と発展を繰り返してきた。それが変化と言えると思うが、ここ最近の変化の加速度は目をみはるばかりだ。

世の中を変えると言っても簡単なことではない。

 

ビジネスの世界でも、新しい会社、新しい事業の行く先にはハードルが沢山あるのが当たり前だ。有名な話だが、本当にとてつもなく変革が生まれるような仕組みや事業構想は、理解者が極めて少ない。

ある企画やアイデアを出したとして、賛同者が多すぎると成功から離れていくと言われる。もちろん、ビジネスをするのに、常に新しいことが必要な訳ではない。すでに世の中にあることをテーマに起業することもいつの時代もある。

 

しかし、世の中を変えるとなれば、起業というレベルとは違う。

少数派の人たちが頑張っていても、報われない世界も実際ある。既得権益や岩盤規制の世界を変革しようとすると、それは抵抗勢力であったり、保守的な人達の反対にあうのは明白だ。

 

世の中では、正しいことが常に行われているとは限らない。意外と、あるべき姿を語ることはそれほど難しくない。

 

大事なことは、改革を実現する事に自分が先頭に立ってやり切れるかどうかだ。

実際に、実行するのが少数派ということになる。

そして実行に入っても次々と障害があらわれる。

時として、頭では賛同していた人でも、実際に実行が始まると賛同者を応援し続けるとは限らない。やはり、現実的に考えて、今のままの世界でじっとしておいた方が良いと考える人も多い。

 

こういう少数派の活動が実を結ぶためには、不断の努力と粘り強い根気と果敢な勇気が必要だ。しかし、人間は不思議なもので、実際に結果が表れてくると賛同者が増える。それはやって見せるという領域である。

だから改革の推進者としては、言うだけではなく、少しでも、結果を出すことが求められる。それにはとてつもない時間がかかる。

 

IT社会が進展する中、この少数派の活動が少数派でない活動の仕組みができるのではと期待している。そのポイントはつながることと、情報の活用だと思う。

ITのパワーと仕組みを健全に活用する。情報発信一つでも、アナログベースでするのに比べるとITは影響範囲と伝播スピードが桁違いだから、勢いを加速しながら一気に拡げることが出来る。今やITで世界中がつながることが可能だ。

 

改革を実行するには、勇気と不断の努力が必要なのは言うまでもないが、やはり、同じ想いと活動プロセスを共有することが不可欠である。AIの進化も相まって、近い将来言語の壁も越える。自動翻訳は当たり前として、自動通訳も視野に入って来た。

 

世界中がつながるとということは、もはや少数派ではない。

世界の話から書いたが、もちろんこれは日本国内の話としても同じだ。

例えば、有機農家の人がもっとダイナミックにつながる。今は農業の世界では有機農家は少数派だ。個別では頑張っていても、影響範囲が小さい。本当は生活者が認知して身近に感じることでできれば、世の中は大きく変わる。少数派が埋もれてきた時代はぜひ終わりにして、健全な改革が多く生まれる時代に期待して、心して活動を創めようと思う。

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以上