近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

降りてくる感覚は年々進化する

日常、企画やアイデアやコンテンツなどを発想しないといけない人は沢山いると思う。

 

私にはコピーライターやCMのプロデューサーなどの憧れの存在がすぐに頭に浮かぶ。一体どういうときに素晴らしい表現やコンテンツを生み出すのだろうか。

楽家にしてもそうだ。作詞作曲などは神技としか思えない。こういう類のコンテンツや表現は他にも沢山ある。プロだけの話でもない。一般の生活者でも色々とひらめきはある。

 

こんなとき、私達は“降りてくる”という表現を使うことがある。私も最近、周囲の人の影響からか、降りて来るのを待つようになった。

私は、働きだした頃、アイデア一つ出すのに四苦八苦していた。それこそ、1週間考え尽くしても大した提案書が作れなかった。こんな苦い思いから、如何にアイデアを生み出すかに強い関心が出来た。それが20代後半ぐらいである。

 

そんな想いから、ブレインワークスと命名して創業した。もともと、ブレインに含んだ意味は、アイデアであり、アイデアを次々と生み出すイメージの会社を目指した。

今約30年が経って、その部分は実現できていると自負している。

 

会社を創めてからしばらくして30代後半には、アイデアを出すのには苦労しなくなった。

20代の頃を振り替えると、アイデアを出すにしても前提知識や経験がなかったのと、そもそも、仕事自体に積極的に取り組んでいなかったと思う。それが創業して一転する。

独立したからには、なんとしても食べていかないといけない。経営するよりも先に仕事を創ることに奔走した。不思議なもので、そういう必死の感覚で活動するとアイデアは浮かぶようになるものだ。この時期に、アイデアが浮かぶ、何かをひらめくコツも分かって来た。

 

今や当たり前のように知られることになったが、発想が浮かびやすい環境や状況に自分を置くことが大切だ。

大まかに言うと、ゆったりと穏やかにリラックスした環境が適している。それは人によって違う。自然の景色を眺める、SPAでゆったりと過ごす、音楽を聴く、小川のせせらぎを聞く。色々あるだろう。

私の場合は、朝起きる前、それと海岸で波の音を聞く時、あとは、人と話している時も結構アイデアは浮かぶ。脳科学的に言うと、ミッドアルファーファがでている状態だと、NHKで昔観たような気がする。

 

そうすると、何か発想したいとき、企画を考えたいときは、意図的にそういう状態に自分がいるようにする、意識的にそういう環境を創る。これが出来るようになると、結構、効果は出てくる。

 

逆に言うと、切羽詰まって納期に追い立てられ、しかも机の上ではなかなか良い結果は生まれない。もちろん、こういう状態が向いている人も稀にいるが、私はギリギリは好きではない。

 

こんな感じで、長い間経験を積むと、必要な時に必要なことが浮かぶようになる訳である。

当然、記録しないとそのほとんどは消える。だから、良い結果を生み出す人は、たいていメモ魔、記録魔である。これはどんな分野でも疑う余地のないことである。同じことを2度と思いつかないわけではないが、大抵、シャボン玉のように消えてしまうことが多い。

 

ちなみに、それがアイデアなら、実行してなんぼという感覚が大事だ。千三つと言われるが、アイデア程度であれば、実践しないと意味がない。せいぜい1000出して3つぐらいが有効で、さらにその3つを実行しても必ずしも結果が出るとは限らない世界である。

 

では、冒頭の降りてくるというのはどういう時だろうか。人によって違うが、最近の私の場合は、考えている時が降りてくる時である。

 

もちろん、先ほど書いたようにリラックスしている状態が、創作活動には最適である。

しかし、私の降りてくるというのはちょっと違う。リラックスしていてもしていなくても、真剣に何かを想い、考えていれば、思考がつながる感じの時がある。

 

色々な事、それは情報、人、出来事、たまたま見た景色、看板、ちらし・・何から何までが刺激的な状態の時間が時々ある。それは決してリラックスしているわけではない。一つ言えるのは、疲れている時はあまり降りてこない。

元気で快調な時は、1日中降りてくる感じの日もある。そういう時、流石に全部は書き留められないので、キーワードだけは、メモやスマホに残す。こんな時は降りて来るのに任せている状態なのかもしれない。

 

時々考えるのだが、これは毎日ブログを書くようになったことによる進化もあるのではと思っている。そんな訳でまだしばらく、ブログは続けていこうと思っている。

 

以上