近藤昇の「仕事は自分で創れ!」

「仕事は自分で創れ!」ブレインワークスグループCEOの近藤昇が、日本とアジアをはじめとするエマージンググローバルエリアに対する思いやビジネスについて発信します。

自分への先行投資は大切だけどなかなか難しい

私の周りには、お元気なシニアが沢山いらっしゃる。

総じて、皆さん好奇心旺盛だ。

もちろん、お元気な理由は医科学的にもすでに確立されていて他にも幾つかある。

 

まずは好奇心旺盛とは、どういうことかを考えてみたい。

私もそういうタイプなので、私見から書くと色々と興味が湧いて、知りたい、やってみたと思う気持ちである。

事業家であるので私は今でも、誰もがやったことがない新しいビジネスを創りたい。こんな気持ちで毎日過ごしている。

飽きることはもちろんない。

 

仕事とは直接関係なくてもアートや音楽や田舎の探索など、やりたいことは沢山ある。そういう意味では、時間が有限の中では、常に創意工夫と葛藤である。

 

シニアの方の話に戻すと、私の解釈は、好奇心からくる活動と言うのは、自分の人生の先行投資とも言える。要するに、次の何かをするために、今準備しておく、今学んでおく。

こんな感じの方が多い。

 

読者の皆さんで、もしシニアの方と接点が少ないと、こういう感覚は分からないかもしれない。私は、頭で分かっているだけではなく、実際にシニアの方とお付き合いしていると、お幾つまで現役なんだろうと考えることはある。

結局、その答えは、生涯現役ということだと最近は確信している。

 

今、世の中でもシニアに限らず生涯現役を指向する人が増えてきた。

これは私はとても良い流れだと思う。

国も行政も民間企業もこういう活動というか、健康で活き活き生きることを後押ししている。

ところが、特に働き盛りの世代は目先思考になっている。平均的に言うと子供が2人、家族数人を養う立場にあり、会社では要職について責任をそれなりに果たして、仕事に追われる日々といった感じだろうか。

 

しかし、こう書くこと自体がすでに的外れかもしれない。コロナ禍以前の働き方は劇的に変わりつつある。これからの社会の変化に期待したいものだ。

 

では次に人生において、先行投資の大切さをどう考えるかについて書いてみたい。

私も、20代はのんきに過ごしていた事もあり、30代、40代で若い頃の反省と言えば、もっと、社会のことや世の中の事、海外の事を体験し学んでおきたかったと今でも思う。

 

でもその時はその時で、目の前のことで満足していた。

結局、人間と言うのは、7つの習慣の時間管理のマトリックスにあるように、大事なんだけど緊急でないことには、なかなか、時間を使わないし、さけない。

 

会社で考えてもこういう人間の本質がそのまま会社組織としての課題になる。

例えば、分かり易く言えば、業務改善や社員教育は結構後回しになる。もちろん、大企業やエクセレントカンパニィーは、こういうところをクリアしている会社もあるが、世の中の大半は、目の前の仕事に日々忙殺されて、先の事は常に疎かになり、先送りを繰り返す。

 

これは、個人の健康管理でも同じことである。生活習慣病などは最たるものだ。

人生も会社も備えあれば憂え無しなのだが、そういう意味での先行投資はなかなかできない。

だから、どうするか?

個人的にいつの時代もどんな環境でも自分の軸をぶらさずに、自分の将来に対しての先行投資できる人はいる。どんな分野にも必ずいる。

 

しかし、大半の人は出来ない。だから人間の強みの一つである仕組み化することである。これは、社会の仕組み化である。人生100年時代の先行投資の一つとして、概ね40代になってから、一定期間、仕事を止めて学びの機会を作る。

 

今の社会の仕組みではなかなかできない。すでにこういう意見を持つ方も何人か知っているが、私もぜひ、一緒になって実現したいと思う。

その一つが、何歳からでも学べる社会の事を学ぶ“創める学校”構想である。

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以上